立地が魅力の小・中規模マンション
道路付けや周辺環境をチェック
新築マンションの売れ行きが好調です。不動産経済研究所発表の首都圏のマンション市場動向7月度によると、7月度の新築マンションの供給戸数は、前年同月比31.6%増加の5306戸。契約率は、前年同月比で8.4ポイントアップの81.4%です。竣工が2014年4月以降竣工のマンションの消費税(2014年4月に引き上げ予定)の据え置き措置(付帯条件あり)が、2013年9月末に迫っていることもあり、駆け込み需要も目立つようになってきています。今後の不動産価格の先高感もあり、堅調な需要が続くと見るディベロッパーも多いようです。
一方で、東京都の都市部などのマンション適地は、限られており好立地の中小規模の敷地が新築マンションに建て替えられるケースが徐々に目立ってきています。 敷地が広い分、ランドスケープの自由度が高い大規模マンションと違い、中小規模のマンションは、敷地の持つポテンシャルにプランの制約を受けます。その一方で、駅から近い、角部屋比率が高いなど小・中規模のマンション特有の魅力があるのも事実です。
大江戸線「両国」駅より徒歩6分の好立地に建つアスコットパーク両国ブルーム(売主:アスコット 総戸数20戸)を例に小規模マンションのこだわりと魅力を紹介します。
南道路がベスト 道路幅や接面の長さも重要
周囲の建物をよく確認
大江戸線「両国」駅を出ると江戸東京博物館や両国国技館、横網町公園などがあります。両国駅から錦糸町方面に伸びる北斎通りは、遊歩道が整備されており綺麗な街並みが続きます。墨田区の地区計画によって、建物の高さや看板の掲示などが規制されており、かつての下町といったイメージではなく、中層のマンションが建ち並ぶ居住ゾーンとしてこのあたりは、整備されています。
アスコットパーク両国ブルームは、車通りの少ない道を抜けた駅より徒歩6分の立地です。現地を訪ねると南道路と東道路の角地の同マンションの敷地が見えます。南側にワイドな敷地であることが、全戸南向きの配棟計画を実現させています。用途地域は、準工業地域ですが周囲の建物は住宅が多く街区も大きくないので敷地への日当たりも良さそうです。
マンションの敷地には、道路幅員による制限や高さの規制などその土地ごとに様々な制約を受けます。南向きをはじめ通風・採光の良いプランを実現するには、マンションの計画に適した敷地であることが重要です。
事業主であるアスコットは、2007年のグッドデザイン賞の金賞をマンションとしては初めて受賞するなど、企画力には定評のある会社です。敷地のポテンシャルを活かすのも企画力次第。次のページではモデルルームを紹介します。