それが大人になると、予定管理の中心は手帳にとって代わってしまう。そうは言っても、今もカレンダーを併用している人は多いと思う。なにより子供のころから慣れ親しんでいるスタイルだし、予定を一ヶ月という長期で捉えられるので、いざという時に頼りになる存在であり続けている。
ただ、カレンダーにはデザイン的にしっくりとくるものがあまりない。中にはカレンダーよりも大きな写真の方が目立っていたりするものもあったりする。
あまり主張しすぎるカレンダーだと、壁に貼るのもためらわれる。シンプルでどんなインテリアにも馴染んで、空間に溶けこむようなカレンダーはないものかと、かねてより探していた。
そして見つけたのが、このMUCUの「ホワイトボードカレンダー」である。
絶妙な控えめ加減
まずは、このカレンダーの紙面を見て頂きたい。MUCU ホワイトボードカレンダー 3780円
何も書かれていない。実際、印刷という点ではなにもなされていない。少しばかりカレンダーを斜めから見てみる。すると、今度はカレンダーがほんやりと浮かび上がってくる。
このカレンダーは、印刷ではなくエンボスで作られているのだ。
印刷ではなく、エンボスでカレンダーが刻印されている
休日は数字の下にドットのマークがある
月曜日始まりのカレンダー。曜日表記は「M」、「T」、「W」というように頭文字だけ。個人的には日曜日始まりがあるとうれしい
横30cm×縦18cmと比較的コンパクトなサイズ
しっかりとした厚みのあるカードタイプ。壁に貼り付けるだけでなく、ノートに挟んで使うのもいいかも
これは今までにない発想のカレンダーだ。このエンボスが美しく浮かび上がってくる角度を計算して壁に貼るといいと思う。
カレンダーなので、もちろん書き込みも可能だ。このカレンダーならではなのは、自分の書いた予定がとびきり目立つこと。そもそもカレンダーの中で目立つべきは自分で書き入れた予定のはずだ。そういう意味で実に機能的と言える。
カレンダーのエンボスは凹んでいる。それを利用して、予定を書き入れた日にちの数字、そして枠をなぞって書き入れたら目立ち度はさらに高まることだろう。
普段は壁と一体化したように静まりかえっているが、いざスケジュールチェックをするときには、ほのかに浮かび上がってくる、この奥ゆかしさがいい。
一般的なカレンダーを貼ると、その空間は一挙に生活感が出てしまうが、このカレンダーではそうしたことがない。
壁に貼ってみると、すっかりとその存在感を消してしまう。貼る場合はテープよりも「ひっつき虫」などを使うといい。
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