ケンカするカップル、しないカップル
世の中ケンカするほど仲が良いとはよく言われるけれども……
口ゲンカをするということは、お互いが何でも言い合える関係ということ。そうした意味では、ストレスフリーな対等な関係と言えます。どちらか一方が、文句ばかり言っていて、片方は、それを黙って我慢して聞いているだけ。そんなカップルは、片方が、聖人でもない限り、まず長続きすることはないでしょう。とはいえ、年がら年中言い合いばかりしているカップル。果たして、こういったカップルが幸せな関係を長続きすることが出来るものなのでしょうか?
何でも言い合えるカップルは長続きする?
しょっちゅうケンカばかりしているカップルは、少なくとも、お互いコミュニケーションを取り合っているわけなので、お互い好きなことを何も言えないカップルよりは、長続きする要素が高いと言えます。アメリカの心理学者ジョン・バーグ博士とロナルド・マックイン博士らは、38組のカップルを対象に、4か月の追跡調査を行いました。お互いの会話の状況をモニターしながら、彼らが4カ月後にどの様な関係になっているかを調べたのです。その結果、「お互いに言いたいことを何でも伝えあっているカップルの方が、そうでないカップルよりも恋愛が継続する傾向がある」と判明したそうです。これは、しごく当然の結果の様にも思えます。でも、大切なのは、実は言い合っている会話の内容に関係しています。