千里の道も一歩から
漢検生涯学習ネットワークの活用
さて、漢検の準1級以上に合格された方には、合格証と一緒に漢検生涯学習ネットワークの会員登録案内が同封されています。この生涯学習ネットワークへ入会すると、漢検協会から年4回会員通信の冊子が送られてきます。入会金・会費はありません。有識者や大学教授の漢字に関するセミナー案内や、漢字クイズ・漢字パズル、漢字・日本語に関するオススメ書籍、初めて1級に合格した方の体験記などが記事として載っています。合格者の1級の勉強方法も書いてありますので、準1級に合格された方は会員に登録し、内容を参考にしてみてはいかがでしょう。
漢検生涯学習ネットワークの詳細情報についてはこちらのサイトを参照してください。バックナンバーも参照することができます。
www.kanken.or.jp/kanken/lifelong/
漢検合格に向けた勉強法
漢字の勉強はスポーツに似ていると思います。スポーツ選手は日々練習を重ねて、試合や大会に臨みますね。日頃の練習成果を存分に発揮できればよいですが、コンディションもあり、ニアミスもあり、なかなか100%というのは難しいです。漢字の勉強も同じで、来るべく試験日に備え勉強はするものの、いざ本番になるとそれこそあり得ないミスをしたり、思うようにいかないことが多いです。そんな凡ミスをできる限り回避するためには、試験や普段の勉強で起きたミス・書き間違い・ど忘れ漢字をそのまま放置しておかず、間違い事例集としてノートへまとめておくとよいでしょう。
一度書き間違いをしたりど忘れたりした漢字は、しばらく経つとまた同じように間違え、忘れたりするものです。その苦手漢字を少しでも撲滅するためには、何度も何度も練習し、ノートに書いて書いて体で憶えてしまえばよいのです。そうすれば、再びチャレンジする時には少なくとも前回よりは自信を持って、落ち着いて試験に臨めます。
【ポイント】
- 間違いやすい漢字は何度も書いてイメージをしっかり頭に焼き付ける。読み方を声に出しながら書くのも効果あり。
- 問題集や過去問で、音読みの問題であればその漢字を訓読みでどう読むか、あるいは読み問題を書き問題にするなど、独自の応用問題を作ってみる。
漢検準1級、1級合格に向けた勉強は、個人個人その人なりの手法を見出すしかないのですが、一朝一夕で確立されるものではありません。試行錯誤を繰り返し、様々な情報を収集して、その結果自分に合った勉強法を見つけられれば、あとはその勉強をいかに継続していくか、それにかかっています。ありきたりですが、「継続は力なり」、これが一番の近道だと考えます。
漢字の世界はこれで完璧というものがなく、どれだけやっても尽きることがない奥深いテーマです。だからこそ、生涯学習としてやりがいのある、地味だけど魅力的な分野と言えるでしょう。
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