漢字検定/試験対策・勉強法

漢検1級合格に近づく勉強法とは?

漢検の最高峰、1級合格に向けた勉強方法を紹介します。

藤本 正史

執筆者:藤本 正史

漢字検定ガイド

8月上旬に、平成25年度第1回漢字検定の受検結果通知が受検者宛に届きました。結果通知には点数、各問題の正解・不正解、結果コメントなどが書かれています。設問ごとの合格者の平均正解率と自分の正解率がレーダーチャートで示されているので、平均より下回っていればその設問でやや勉強不足、もしくは苦手分野だと認識してよいでしょう。
 
千里の道も一歩から

千里の道も一歩から

ガイドの今回の1級の受検結果は182点でした。合格ラインは160点ですので無事合格しましたが、日々コツコツと勉強を重ねていながらも、なかなか190点台に届かないという悔しい気持ちがあります。なので、次の試験に向けてまた新たな気持ちで勉強を始めています。
 

漢検生涯学習ネットワークの活用

さて、漢検の準1級以上に合格された方には、合格証と一緒に漢検生涯学習ネットワークの会員登録案内が同封されています。この生涯学習ネットワークへ入会すると、漢検協会から年4回会員通信の冊子が送られてきます。入会金・会費はありません。

有識者や大学教授の漢字に関するセミナー案内や、漢字クイズ・漢字パズル、漢字・日本語に関するオススメ書籍、初めて1級に合格した方の体験記などが記事として載っています。合格者の1級の勉強方法も書いてありますので、準1級に合格された方は会員に登録し、内容を参考にしてみてはいかがでしょう。

漢検生涯学習ネットワークの詳細情報についてはこちらのサイトを参照してください。バックナンバーも参照することができます。
www.kanken.or.jp/kanken/lifelong/
 

漢検合格に向けた勉強法

漢字の勉強はスポーツに似ていると思います。スポーツ選手は日々練習を重ねて、試合や大会に臨みますね。日頃の練習成果を存分に発揮できればよいですが、コンディションもあり、ニアミスもあり、なかなか100%というのは難しいです。漢字の勉強も同じで、来るべく試験日に備え勉強はするものの、いざ本番になるとそれこそあり得ないミスをしたり、思うようにいかないことが多いです。

そんな凡ミスをできる限り回避するためには、試験や普段の勉強で起きたミス・書き間違い・ど忘れ漢字をそのまま放置しておかず、間違い事例集としてノートへまとめておくとよいでしょう。

一度書き間違いをしたりど忘れたりした漢字は、しばらく経つとまた同じように間違え、忘れたりするものです。その苦手漢字を少しでも撲滅するためには、何度も何度も練習し、ノートに書いて書いて体で憶えてしまえばよいのです。そうすれば、再びチャレンジする時には少なくとも前回よりは自信を持って、落ち着いて試験に臨めます。

【ポイント】
  • 間違いやすい漢字は何度も書いてイメージをしっかり頭に焼き付ける。読み方を声に出しながら書くのも効果あり。
  • 問題集や過去問で、音読みの問題であればその漢字を訓読みでどう読むか、あるいは読み問題を書き問題にするなど、独自の応用問題を作ってみる。

漢検準1級、1級合格に向けた勉強は、個人個人その人なりの手法を見出すしかないのですが、一朝一夕で確立されるものではありません。試行錯誤を繰り返し、様々な情報を収集して、その結果自分に合った勉強法を見つけられれば、あとはその勉強をいかに継続していくか、それにかかっています。ありきたりですが、「継続は力なり」、これが一番の近道だと考えます。

漢字の世界はこれで完璧というものがなく、どれだけやっても尽きることがない奥深いテーマです。だからこそ、生涯学習としてやりがいのある、地味だけど魅力的な分野と言えるでしょう。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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