「僕は食をアートします」
表参道から根津美術館へ向かう道は刺激的だ。最先端のファッションブティックが並び、道行く人も足早に路地を駆け抜ける。右手にPRADAのビル。その隣はかつてピエール・ガニエール(PG)が入っていたモダンなビルがある。あれから5年は経つだろうか。昼と夜では見え方が違う青山のモダンな路地裏
シェフの入江誠は日本初出店となったPGのシェフとして店を立ち上げたものの、経営の頓挫からノバレーゼに移り、そして満を持してこの地に自らの名前を記したレストランを開くに至った。PGの近くというのも何かの因縁かも知れないが、過去は過去、現在は未来につながると信じて気持ちを新たにした出発だと語る。
キッチンの動きが見えるのは楽しいものだ
店内はキッチンが見えるようになっており、これだけでも奥行き感と視線を流す場所を上手に造っている。こじんまりとした店内は個室も入れて30数席程だろうか。シェフの出身地でもある北海道をほんのりをイメージした内装もセンスはいい。
暑さを飛ばすにはまずはシャンパーニュから
料理を見に行こう。
看板もとてもシンプルだ