真夏の夜に聴きたいジャズCD第1位は

第一位 超人気フュージョンバンド、ウェザー・リポート 「8:30」より「ブラック・マーケット」


8:30

8:30

拍手と歓声が沸き起こり、南国の宴は始まります。極彩色の鳥の鳴き声と同時に、はりきったドラムのピーター・アースキンとベースのジャコ・パストリアス、二人のサウンドに引っ張られるようにジョー・ザビヌルのキーボードのテーマによって曲は進行します。

オリジナルのCDでは、アルフォンソ・ジョンソンが弾いていたベースのパートを、ジャコはいつものように輪郭のはっきりしたサウンドで、自分色に染めながら演奏していきます。

続いて、オリジナルでは多重録音でソプラノとテナーを合わせていたウェイン・ショーターがここでは、テナーを選択、その一番得意なテナーとドラムのピーターアースキンのソロの掛け合いは、まるで真夏の夜空に舞いあがる花火を想わせるスリリングさ。

実際に、演奏終盤では、オリジナルにもあった花火がライブらしくさらに盛大に打ち上げられ、いやがおうにも盛り上がります。

ここでは、オリジナルの緻密なサウンドをかなぐり捨ててメンバー各人が思うがまま、ライブならではの「ブラック・マーケット」を聴かせます。このぶ厚いゴージャスなサウンドが古くからのジャズのスタイル、ワンホーンのテナー・カルテット、つまりは四人で作られていると言う事が驚きです。

特にこのテナー奏者のウェイン・ショーターのソロは、ウェインがジョン・コルトレーンの影響から出発し、アート・ブレイキーマイルス・デイヴィスのバンドで一気に飛躍、そしてここに至った彼の音楽性の結晶です。ウェインのソロにはもはやコルトレーンは影も形もなく、そこにあるのはウェイン・ショーターの、そしてウェザー・リポートそのものなのです。

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その名演「ブラック・マーケット」のオリジナルはコチラ!

ブラック・マーケット

      ブラック・マーケット

 
本来は、オリジナルのCDのこのジャケット通りのハッピーな曲「ブラック・マーケット」。このジャケットはズバリ、ビジュアル面からもハッピーな楽園を想像させてくれます。ここでも演奏の終盤には花火が盛大に上がる演出です。この二つの「ブラック・マーケット」はぜひ、盛大な花火を見ながら聴きたい音楽です。

毎年楽しみにしている花火大会。どこかの、花火大会やお祭りで出会ったら、ぜひ声をかけてください。それでは、また次回お会いしましょう!

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