モッチョム岳のお膝もと
サバが好物のかた~。温泉が好きなかた~。ぜひ屋久島へ行ってください。そして泊まっていただきたい宿は「四季の宿 尾之間」。モッチョム岳を目の前に名物首折れサバと島焼酎をいただく、という贅沢さ。そして、知る人ぞ知る美肌の湯が湧いているのです。鹿児島空港からプロペラ機で到着し、まずはレンタカーを借りましょう。尾之間地区へは路線バスでも行けますが、車の方が何かと便利です。島一周道路を南へと走り始めること約40分。雲の切れ間から尖鋭な岩山「モッチョム岳」が現れたら、尾之間はもうすぐです。
道路から外れて坂道を登ると宿に到着。1000坪の敷地内には、本館に和室が2室、洋館に洋室が3室。離れが2棟。いずれも、自然を満喫できる開放的な造りですが、特におすすめは1棟の建物に2部屋コンド館。テラスに出れば真正面にモッチョム岳が迫り、絶景ビューが広がります。
若いご夫婦が切り盛りしているので、時より顔を見せてくれる子供たちも島の子らしく元気いっぱい。
とろとろの美肌の湯
さて、屋久島というと温泉のイメージを持つ方も少ないかもしれませんが、実は名泉が湧いているのです。宿には温泉ではないので、車で約5分の公共浴場「尾之間温泉」へ向かいましょう。駐車所には沢山の車が止められ近隣の島民や登山客で賑わっています。人気の度合いが伺えますね。浴室に入ると湯気が充満し微かな硫黄臭に包まれます。熱めの湯にゆっくりと身を沈めていくと、何という滑らかな手触り! 足裏に当たる敷かれた玉砂利も気持ちよい。しかも温泉好きにはたまらない「足元湧出」の温泉なのです。
地元の方との触れ合いは楽しいものだが、観光客としてはマナーを守りたい。共同浴場は地元の方の生活の一部。湯に入る前に、床に尻をつき体を洗うという屋久島の流儀に従いましょう。
絶品!首折れサバ
お待ちかねの夕食は本館へ。テラスに出てモッチョム岳を仰ぎ見ながらいただくのがおすすめです。家庭料理ですが、どれも屋久島でとれたものばかり。特に「首折れサバ」は事前にお願いしておきたい名物。首折れサバとはゴマサバのこと。釣ったそばから首を折って血抜きをするので、鮮度は抜群。サバ漁は通年ありますが、夏の暑い時期や海がしけて漁が出なければありつけません。まさに自然の恵みです。脂がのっているのに身がしまり、弾力があって美味しい。
もう一つの屋久島名物は、日本有数の水揚げ量を誇るトビウオ。揚げたてを頭からかぶりつきましょう。合わせるのはやっぱり島焼酎。同宿者との距離が近いのも小さな宿のいいところ。共にグラスを傾けながら、ゆる~い島時間が流れていきます。
■屋久島 尾之間「四季の宿 尾之間」
住所:鹿児島県屋久島町尾之間641-15
TEL:0997-47-3377
料金:1泊2食 8000円~