増築無し!ユニットバスのリフォームで0.75坪の風呂が1坪に広がる
ひと昔前の浴室サイズで多かったのは0.75坪タイプでした。しかしイマドキはより広いお風呂が好まれるようになり、1坪~1.25坪サイズの面積が増えています。近年の浴室リフォームで多い要望も、0.75坪を1坪サイズに広くしたいというもの。そのまま0.75坪でリフォームすると、1200mmサイズの浴槽までしか入らないため、足を伸ばすには少し窮屈です。
かと言って、増築すると費用がかさみますし、洗面所側に広げれば大掛かりな間取り変更が必要になることもあります。そんな時、手軽にお風呂を広くすることができるのが、出窓を活用したユニットバス、ノーリツのユパティオ・ヒロイ「出窓タイプ」です。
出窓活用のユニットバスリフォームで0.75坪の広さの風呂を1坪にする(ヒロイ/ノーリツ)
専用出窓の取り付けリフォームでお風呂を広くするアイデア
このユニットバスは、増築はせず、出窓の取り付けリフォームで、外壁の厚み約10cm+出窓の奥行き30cm=計40cm分を広げることができます。浴槽も0.75坪用よりひとまわり大きなサイズ、1坪のユニットバスの標準の大きさである1400mmタイプを設置することができます。基礎や屋根葺きなどの工事が伴う増築に比べて出窓リフォームは手軽にできる。
ヒロイは壁面を出窓として張り出すので、浴槽内部に段差ができます。この段差が脚を乗せるのにちょうどよく、また半身浴用のベンチとしても活躍します。洗い場側の出窓部分は、洗面器を置く台にピッタリなので、無駄なく使えて体を洗うスペースも広々と快適です。
ヒロイの専用出窓の奥行きは30cm(狭小地用は20cm)のため、お隣の家との境界線まで60cm以上あれば、設置が可能です。また間取りによっては、取り付けできないプランもありますので、まずはリフォーム業者に家を見てもらって確認しましょう。
洗剤を入れておけば自動で浴槽の掃除をしてくれる機能も
1坪に広がった風呂の内部の様子。防水性が高く、風呂全体を保温材で覆っているので暖かさを逃がさない。
上の写真は、0.75坪から1坪に広がったお風呂の様子です。以前の浴室リフォームは、床や壁をタイルで仕上げる在来工法でしたが、今では水漏れの心配が少ないユニットバスが主流です。
ユニットバスの床は防水パン、壁は防水パネルになっていて防水性能が高く、浴室全体を保温材で包むので冬でも暖かくお風呂に入れます。
また掃除がしやすいのもユニットバスの大きなメリットの1つです。特にノーリツのシステムバスは、洗剤を入れておくと浴槽内に自動的に水と洗剤が噴射して掃除をしてくれる自動洗浄機能がついた「おそうじ浴槽」があるので、腰をかがめてのお風呂掃除がだいぶ楽になります。
洗剤を入れておけば浴槽内を自動で洗ってくれる機能も。
他にも、カビの生えやすいパッキンが無い浴室ドア、髪の毛やゴミが捨てやすい排水口、水垢が付きにくい鏡など、随所に掃除がしやすい工夫がされています。
今やお風呂は身体を洗う場所というより、我が家の癒し空間です。浴室リフォームの際は、機能はもちろんのこと、広々と気持ちのいいバスタイムになるよう、空間の広さや明るさなどもよく検討して計画していきましょう。浴室リフォームの基本は下記でまとめてあります。リフォーム前に一度ご覧になってみて下さい。
【関連記事】
Copyright(c)2015 一級建築士事務所 Office Yuu,All rights reserved.