農家厨房

シンプルな店内は、「農家厨房」の花文字がアクセント。

大阪市内のビジネス街、肥後橋の駅からすぐ、ビルの2階にある「農家厨房」。オーナーシェフの大仲一也さんが、自ら育てた新鮮な食材を使い、野菜が主役の中国料理が楽しめると、評判のお店です。

店内は、落ち着いた茶色のトーンで統一され、全体にシンプルで、また藁の素材なども使い農家のイメージを盛り込んでいます。

よくみる華やかな中国料理店のイメージとは一線を画していますが、お話を伺うと、食材の生産からこだわる姿勢やプライドが、お店の雰囲気にも表れていると思いました。

人気は、ヘルシーでボリューム感もある「お粥ランチ」

新たまねぎと鶏団子のスープ,農家厨房

新たまねぎと鶏団子のスープ。癖になりそうなさわやかな風味です。

同店で人気のランチ「お粥セット」(850円)をいただいてみました(取材は7月で、セット内容は異なります)。

まずは、旬の新たまねぎと鶏団子のスープからスタート。さっぱりとしていながら、鶏団子から出る旨味や、たまねぎの甘味もしっかり溶け込んで、コクがあります。

後でお聞きすると、レモン汁と魚醤をほんの少し隠し味に使っているそうです。使い過ぎると、レモンの酸味や魚醤のクセが出てしまいますが、絶妙なバランスで、食欲がかき立てられました。

お粥ランチ,農家厨房

人気のお粥ランチ。ヘルシーで、ボリューム感もあります。季節の果物もついて、満足度の高い内容です。

お粥はたっぷりの量で、全部いただけるだろうかと思いましたが、適度な塩加減で、最後まで飽きずにお米のおいしさが楽しめました。体に、お米の栄養が染み込んでくるようなやさしい味わいでした。お粥は、お代わり自由なので、男性でも満足されることでしょう。

飲茶3品は、ちょっと珍しい湯葉入りの包子、プリプリの皮がおいしい海老餃子と焼売と、本格的な点心で満足感があります。

野菜のせいろ蒸しは、飽きのこない看板メニュー

人気の野菜のせいろ蒸しには、にんじん、とうもろこし、じゃがいも、葉大根、もやしが入っていました。どの野菜もそのままでもおいしくいただけましたが、せっかくなので半分はソースを漬けていただきました。ソースは、さらっと軽く爽やかな酸味があり、実はフレンチドレッシングをベースに、レモン汁や魚醤を隠し味にしたオリジナルだとか。

マンゴープリン,農家厨房

人気のデザート「マンゴープリン」。とろーりとした食感が独特です。

デザートのマンゴープリンは、甘味と酸味のバランスがよくぷるるんと柔らかな食感。この食感や風味を生かすために、高級品種のアルフォンソを使用されているそうです。

中国料理というと、にんにく風味の強いはっきりした味という印象が強いですが、「農家厨房」のお料理は、にんにくの使い方もマイルドで、それでいて野菜や肉などの素材の風味がしっかりとしていました。

毎日通っても体が喜ぶ料理を提供

ランチは、お粥セット以外に「花ランチ」(850円)があり、こちらはスープにごはん、野菜のせいろ蒸しは共通ですが、肉や魚のメイン料理が選べます。

花ランチのメイン料理は、月~水と木~金で異なります。ですからお粥ランチも加えて、例えば月曜日から金曜日まで、毎日違う料理が楽しめます。また夏野菜が飽きた頃に秋野菜が出始め、季節の変化で野菜の表情も変化するので、実際に毎日のように通うお客様もおられるそうです。

他にも、季節の野菜をたっぷり盛り込んだ麺料理は、毎日限定10食しかありません。取材時はトマト冷麺(8月初旬まで)でしたが、オープン前から行列ができて、11時半にはあっという間に売り切れになるほどの人気ぶり。

「農家厨房」で使用される野菜の中には1週間ほどしか提供できないものもありますが、リピーターはそのおいしさをよくご存知で、季節の変化が感じられる料理を楽しみにされているそうです。

夜のメニューも、コースとアラカルトともに、野菜料理はもちろんアグー豚などのこだわり食材が使われ、フカヒレの薬膳スープなどといった本格中国料理なども楽しむことができます。