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BUFFALO 11ac 1300 WZR-1750DHP/Eレビュー(3ページ目)

今回は、先回お約束した「BUFFALO 11ac 1300 WZR-1750DHP/E」のレビューをお届けしよう。11ac技術を使った高速無線LANの実力はどうかを検証する。

岡田 庄司

執筆者:岡田 庄司

LAN・無線LANガイド

同じ部屋での無線速度は

親機と子機を近くに置いた

親機と子機を近くに置いた。実際にはもう少し離してある。

最初に、親機と子機を同じ部屋の近くに置いて無線LANの速度を計測してみた。

同じ部屋での無線LAN速度
736,497 Kbits/sec


約736Mビット/秒が出ている。有線LANに迫る素晴らしい速度だ。WZR-1750DHPの公称値は1300Mbpsだが、通常様々な負荷で実際の速度が公称値近くになることはない。それにしても必要十分に有り余る速度だ。

 

隣の部屋での無線速度は

次に、子機を木造の壁を隔てた隣の部屋に移動して測定してみた。

隣の部屋での無線速度
562,262 Kbits/sec


562Mビット/秒。同じ部屋より3割ほど速度が落ちている。11n対応の親機と子機を利用した場合は、ほとんど同程度か若干遅くなる程度だ。目に見えて遅くなるのは、本機が利用している無線LANの規格11acの特性が原因と思われる。しかし、通信が不安定になることもなく利用できるし562Mバイト/秒という速度は、実際の光通信の障害にはならないだろう。

徐々に子機を離してみる

障害物に弱そうな11acなので、どんどん子機を親機から離して測定してみた。

2部屋離れた場所
340,780 Kbits/sec


4部屋離れた場所の窓際
85,854 Kbits/sec


4部屋離れた場所の窓から1mの場所
接続不可


先程の562Mビット/秒から、340Mビット/秒→86Mビット/秒と、どんどん速度が落ち、最後は接続できない。これは2.4GHz帯を利用している11nには見られない状況だ。その理由は、11acは直進性が高く障害物に弱い5GHz帯を利用しているからだ。

最後の接続不可の場所で11nを試してみると速度は遅いが接続はできる。11acは接続すらできない。11acで接続できないときは、本例のように窓際に子機を移動してみよう。ただ、位置的に使い勝手が悪くなることもあるだろう。

結論

USB3.0のポートも存在する。高速性を生かすことができる。

USB3.0のポートも存在する。高速性を生かすことができる。

11acは、同じ部屋や近隣であれば、相応の速度を出す。11nがかろうじて接続できるような条件の場所には適さない。ただ、障害物に弱いと言っても2部屋程度離れた場所であれば、必要十分な速度が得られる。

これらの特性を生かした使い方を考えよう。

 

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