バレエ/大人のためのバレエ

大人バレエに役立つ「バランスの極意」

バーで片脚ルルヴェ (つま先立ち) でバランスを取るとき、あなたはどのようになさっているでしょうか? 力一杯、可動域の限界でバランスを取っていますか? もしそうだとしたらバーを放した途端にバランスを崩しているのではないでしょうか? バランスを取りやすくするコツがあるのでぜひ実践してバランス達人になって頂きたいと思います。

執筆者:石島 みどり

バランス取りのコツ

バーでの片脚ルルヴェで、甲・足首・趾付け根の可動域最大でバランスを取るとどういうことが起きるでしょうか? バーを持っているときはどうにか立っていられるけど、手を放した瞬間にぐらついてバランスどころじゃない、なんてことが起こります。

バランスを取るとはどういうことでしょうか?

ルルベでのバランス

ルルベでのバランス

それは、可動域の振り幅の中で真っ直ぐなラインを探すことです。軸脚の状態 (ア・テールなのか、ルルヴェなのか) と動脚の状態 (脚の高さ、形)、そして上半身のラインなどのすべての要素を体で感じながら最適なラインを探していきます。

可動域は関節で得られます。関節の角度を固定するのは筋肉です。この2つの特性をよく理解してバランスを取る必要があります。可動域最大でバランスを取ろうとすると、その場所で筋肉を固定することになるので、可動域の振り幅が得られず、「一か八か」のバランス取りになってしまいます。

ここで薦める「バランス取りのコツ」は、可動域の8割に抑えるということです。8割だと、2割の余裕 (振り幅) が得られるので、筋肉を固定する必要がなく、上手く遊ばせることが出来ます。可動域も筋肉も余裕があるので、軸探しが容易になります。

甲が出すぎているようなプロのダンサー達のルルヴェをマネすることは出来ません。そういう人たちにとっての8割に落としたラインは、私たちの可動域最大と同じと言えます。甲が出すぎているプロは常に可動域の8割程度で踊っているということを念頭に置いたら、いつもと違うバランス力が生まれるかもしれません。もちろん甲があまり出ていないプロもいます。そういうダンサーはまた違ったアプローチで軸を探しています。違ったアプローチについては後日お話しさせていただきます。

本日のまとめ

可動域の8割でバランスを取る。それでプロと同じ力の配分でバランスを取ることになる。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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