バランス取りのコツ
バーでの片脚ルルヴェで、甲・足首・趾付け根の可動域最大でバランスを取るとどういうことが起きるでしょうか? バーを持っているときはどうにか立っていられるけど、手を放した瞬間にぐらついてバランスどころじゃない、なんてことが起こります。バランスを取るとはどういうことでしょうか?
ルルベでのバランス
可動域は関節で得られます。関節の角度を固定するのは筋肉です。この2つの特性をよく理解してバランスを取る必要があります。可動域最大でバランスを取ろうとすると、その場所で筋肉を固定することになるので、可動域の振り幅が得られず、「一か八か」のバランス取りになってしまいます。
ここで薦める「バランス取りのコツ」は、可動域の8割に抑えるということです。8割だと、2割の余裕 (振り幅) が得られるので、筋肉を固定する必要がなく、上手く遊ばせることが出来ます。可動域も筋肉も余裕があるので、軸探しが容易になります。
甲が出すぎているようなプロのダンサー達のルルヴェをマネすることは出来ません。そういう人たちにとっての8割に落としたラインは、私たちの可動域最大と同じと言えます。甲が出すぎているプロは常に可動域の8割程度で踊っているということを念頭に置いたら、いつもと違うバランス力が生まれるかもしれません。もちろん甲があまり出ていないプロもいます。そういうダンサーはまた違ったアプローチで軸を探しています。違ったアプローチについては後日お話しさせていただきます。