先を見通した駒の動かし方
もう一度、スタート図を掲載した。さて、初手をどうするか? 「飛」はなんとなく、すうっと横に動けそうだ。だが「角」はやっかいそうだ。だから、まずは「角」から考えよう。そう考えたあなたは、直感力がありますぞ。では「角」を動かすためにはどうすればよいか?このパズルでは絶対に動かしてはいけない駒がある。それは、「歩」「香」「桂」だ。なぜなら、この3種類の駒は、1度動かしてしまうと、もう元の位置には戻れないからだ。と言うことは、角の左斜め後ろの「銀」を動かすしかない。そうすれば、次に「角」を移動させることができる。では「銀」をどのように動かすのか。AかBか?初手なので、じっくりと考えてみよう。
次の次の次(3手先)を考える
これ、正解はBである。なぜAだと悪いのか? 図をご覧いただこう。図は「銀」がAに動き、「角」が移動した局面である。なんと、せっかく動いた「銀」が次の「角」の動きの「じゃま駒」になってしまっている。だから正解がBなのである。このように、次の次の次、つまり3手先を考えて、駒を動かしていかねばならない。場合によってはさらに先を要求されることもある。難易度の高いパズルなのだ。考え方や要領はおわかりいただけたと思う。このパズルを解いていけば、「手順前後」や「じゃま駒」の理解がすすみ、棋力アップは間違いない。では、まずは自力で解いていってほしい。次ページからは正解例を紹介していく。もし、困ったときは参考にしていただきたい。