真剣にプレーするプロを邪魔しないことが観客側のマナー
以前、ハワイで行われたLPGA女子ツアーを偶然観戦しました。その時の体験談です。泊まっていたホテルにはプロゴルファーも多く滞在しており、朝からホテル内で緊張した面持ちのプロを目の前で見ると、観戦する側も真剣にならざるをえない雰囲気でした。私たちは遊びで来ましたが、彼女たちは戦いに来ているのです。
ホテル脇のゴルフ場で行われたので、気軽に観戦ができ、見る側のスタイルも色々でした。私は飛び入り観戦で、皮のビーチサンダル、主人はデッキシューズです。ゴルフシューズでの観戦は、コンクリートのところを歩くと音がするので、ヒール同様ベストではないです。比較的手入れのされていない芝の上を歩くので、歩きやすい靴がいいです。
この時はプレー中はもちろん、待機中でもあまり話し声は聞えません。しかし、良かったプレーは応援するほうがいいです。例えば、「ナイス!ショット!」とか「ナイスバーディ!」とか。よくわらない時は、かけ声はかけないほうがスマートです。
あるホールで、選手がパットを打ち終わると、ギャラリーの一人が海を指し、鯨が潮をふいていると話しました。見ると、鯨が潮をふいて尾びれをだしていました。その人は、もっと前に気付いていたのですが、選手に気遣って黙っていたのです。
観光地なので、プレーに邪魔になることは起こります。ギャラリーは選手のために、何を見ても冷静に受け止めなくてはいけません。
慣れた人は、確実に全選手を見るために、一つのホール中央脇で、コンパクトな椅子に座り、望遠鏡を首にぶら下げ、軽食を持って観戦していました。最終ホールでちゃんと見るより自由な感じで、まるでピクニックに来ているようで、こんなスタイルもあるのだと思いました。
定位置で見る場合は、球筋を見ていないと飛んでくる時もあり、いつでも逃げられるよう頭に入れていないといけません。そして、飛んできたボールはできるだけ避け、拾ってもいけませんし、絶対に触ってもいけません。運悪くボールに当たってしまう恐れもあるので、そんな時に備えて保険に入るのも一つの手段です。
試合前には、選手のパットやショット練習も見応えがあるので是非見てください。
プレー中、写真を撮るのはNGです。そして、選手や他の人に対して指をささないことです。これは観戦以外でも、外国では嫌われる行為です。