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日本の貯蓄率はフランスの7分の1に低下!その理由は?(3ページ目)

世界の中で貯蓄が好きな国はどこ?1970年代には20%あった日本の貯蓄率も、近年ではわずか2%となってしまいました。今回は、先進国の主要5カ国の貯蓄率にスポットを当て、その背景を探ってみたいと思います。

飯村 久美

執筆者:飯村 久美

家計簿・家計管理ガイド

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高水準の貯蓄率を維持するフランス

1ページめのグラフで最も貯蓄率が高いフランスは、常に15%から16%を維持しています。

さぞかし家計を取り巻く経済情勢がよいのではないかと思いますが、実はそうではないのです。その背景にあるのは、経済不安と失業率の高さなのです。

フランスの人々は家計の先行きに不安を感じ、消費支出を減らして将来のために貯蓄をしているのです。ある本によると、2011年は住宅ローンの返済を積極的に行った家庭が多かったそうです。これも、将来、収入が減少した場合に備えての行動といえるでしょう。

景気拡大を期待するだけでなく、各家庭でも対策が必要

日本も貯蓄率をV字回復させたいところですが、それには生活状況の改善が必要です。厚生労働省が実施した「平成24年 国民生活基礎調査」での「生活意識の状況」の回答によると、生活が「苦しい」と答えた人は、全世帯の60.4%にも及びます。

内閣府による7月の月例経済報告では、日本の景気の基調判断を「着実に持ち直しており、自律的回復に向けた動きもみられる」とし、日本経済は緩やかに回復しているようです。このまま景気拡大が続けば、雇用の増加や賃金の上昇が期待できるでしょう。

アベノミクス効果で家庭にも景気拡大の恩恵が受けられることを期待すると同時に、各家庭でも、将来に必要となるお金を考えマネープランを立てたり、家計が少しでも黒字になるよう無駄を省いたりすることが大切です。

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