東京・青山にあるBoConcept店舗
コラボコンセプトは「BoConceptが似合う家~都会的な暮らし×心地よい空間×機能美」で、主に都会に住む30-50代男性をターゲットにしています。
「似合う家」プロジェクトの3つの意味
BoConcptプロデュースによるアーバンシックスタイル
第一は、インテリアコラボといってもデザインでとどまらず、そのインテリアが表現される所以であるところの世界観や生活哲学のところまでコラボに含めようと取り組まれているところ。「BoConcept」でいえば「アフォーダブル、フレキシビリティ、ファンクショナリティ」、「キャトル・セゾン」なら「四季折々の自然を豊かに感じる暮らし」といったインテリアテーマや世界観が、そのまま住宅空間にも表現されようとしていて、空間全体でそのメッセージを伝えようとしているところです。
「自分に似合う時代」に戻る?
BoConceptプロデュースによるウッドブラインド
第三に、「自分に似合う家」というカスタマイズ・トレンドです。ハウスメーカー業界は長らく規格型住宅を訴求してきました。部材や建材の規格をある一定範囲内にそろえることで仕入のスケールメリットが効き、コストパフォーマンスがよく顧客も選びやすいという背景がありました。共働きが増えて皆忙しく、部材一つ一つを選んでいる時間も限られるという事情もあったでしょう。自分に似合うかどうかは問題でなく、プロが提案する「環境にやさしい」「子育てがしやすい」メジャーな家に消費者は合わせてきた感があります。
しかしここにきて再び、「自分に似合う」という家族でも子どもでもなく「個」の趣味・センスに再びフォーカスされてきたのは興味深いところ。今の20-30代の、節約志向ながらも「他人と同じはいや」「小さなところでいいので自分のこだわりを主張したい」という世代傾向が出ているのかもしれません。