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ピーリングより何より、大人のための抗炎症コスメを

しつこく繰り返す大人ニキビ。この数年はコンスタントにピーリングを続けて治しましょう、という流れでした。しかし今秋、新たな大人ニキビ理論により、最新の抗炎症コスメできれいに治せることが判明。

奈部川 貴子

執筆者:奈部川 貴子

ビューティティップスガイド

今までの大人ニキビケアで治らなかった理由は何なのか?

大人ニキビの原因について、ストレス、ホルモンバランス、皮脂分泌量の増加、角質肥厚、細菌バランスなど色々な要因があげられてきました。大人と呼べる年齢になっても突然肌に出現する大人ニキビは、20代~30代を中心に、多くの女性を悩ませています。

これまで「思春期ニキビ」のケアに有効とされてきたのは以下のお手入れです。
  • 皮脂分泌を抑えるケア
  • アクネ菌を抑える殺菌ケア
  • 肌の炎症を抑える抗炎症ケア
大人ニキビでは肌の炎症を抑える抗炎症ケアに加え、乾燥肌にできる大人ニキビ、という指摘もなされ、保湿も必要とされてきました。さらに「毛穴詰まり」に焦点が当てられ、毛穴詰まりを引き起こしてしまう角質肥厚を取り除くためにピーリングが推奨されてきました。

つまり「大人ニキビ」のケアに推奨されてきたのは以下のお手入れです。
  • 抗炎症ケア
  • 保湿ケア
  • ピーリングケア
しかしこれらのお手入れすべてに共通して言える欠点は、どれも毛穴の奥まで到達しえなかったということ。

今秋、新大人ニキビケアを発表したフジフイルムによれば、毛穴の中は脂性で水をはじいてしまうため、ニキビケアの有効成分の多くを占める水溶性成分は浸透せず、効果を発揮できないというのです。(ニキビケアに過剰な油分は不要という考えから、ニキビケア成分の大半は水溶性)

脂性の毛穴の中にすーっと入るアブラになじむ
大人ニキビケア成分こそ、解決策に

新大人ニキビケア、ルナメアACを発表したフジフイルムによれば、ニキビ患部を画像解析した結果、大人ニキビは極端に水分量が不足して脱水状態になっている毛穴にできるそうです。

そこでこの脱水状態に陥っている毛穴を脱水毛穴と命名。

  1. 顔中に脱水状態に陥った脱水毛穴が点在してしまう
  2. 脱水毛穴は、極度の水分不足により角化がうまくいかずに角質肥厚する
  3. 毛穴が詰まる
  4. 毛穴の中で炎症が起こり、大人ニキビになる

脱水毛穴をケアするために普通に保湿をしたところで、毛穴内は脂性なので保湿成分ははじかれて浸透せず、脱水毛穴はいつまでもそのまま。特に大人ニキビケアに必要な抗炎症ケアの有効成分は、ほとんど水溶性。アブラにはじかれて毛穴の中に届かず、成果を上げられなかったそうです。

唯一毛穴の脂性と相性のいい「油溶性抗炎症成分」は、グリチルレチン酸ステアリル。毛穴には浸透しやすくても、結晶化してしまって化粧品に配合するのは困難でした。この課題にフジフイルムは挑戦し、グリチルレチン酸ステアリルをナノ水溶化して高濃度に化粧水に配合することに成功したのです。
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