ギリシャ/ギリシャ基本情報

ギリシャの秋(9~11月)の気候・服装・祝祭日

地中海性気候のギリシャは、その眩い陽光と紺碧のエーゲ海などのイメージから、年中泳げる常夏の国というイメージを持たれがちです。しかし日本と同じように四季があります。ハイシーズンの夏が過ぎて秋は落ち着きを取り戻す季節。混雑なくゆったりと旅を楽しめます。秋頃からギリシャでは雨の日が増えてきます。この時期の法定祝祭日についても紹介します。

有馬 めぐむ

執筆者:有馬 めぐむ

ギリシャガイド

ギリシャの秋 (9~11月)混雑なくゆったりと旅を楽しむ

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アテネ・クラシック・マラソンのゴールは1896年第1回近代オリンピックの競技場となったパナティナイコ・スタジアム

9月の前半はまだリゾートへの交通事情もよく、ビーチでも十分に泳げますし、8月に比べればホテルやレストランなども混雑がないので、旅にはいい時期です。9月後半から島のリゾート地へのフライトや船便も減り始め、クルーズの旅なども割安になりますが、リゾートは徐々に商店やレストランなども閉まっていき、だんだんとさびしい雰囲気になってくるので、その点は注意しましょう。

10月のリゾートは、更にホテル、レストラン、商店がクローズしていきますが、通年オープンの高級ホテルなどは割安になります。混雑もなく、ゆっくり遺跡や博物館を満喫するにはいい季節です。

また遺跡や博物館は11~3月の毎週日曜、7~9月以外の第1日曜(第1が法定祝祭日の場合は第2日曜)は入場無料ですが、11~3月はどこも 入場時間が短縮されるので、各施設のサイトなどで確認が必要です。また夏は21時くらいまで明るいですが、11月には17時すぎには暗くなります。

秋の見どころ

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絶壁、924mの位置に佇むメガロ・スピレオ修道院

晩秋になれば紅葉もあるので、ギリシャ中部の有名な観光地メテオラやデルフィなどを訪ねるのもいい時期です。またペロポネソス地方のカラヴリタには美しいヴライコス峡谷があり、絶壁、奇岩群の中を走り抜ける片道約22kmの登山鉄道は人気があります。急な勾配を登り下りするラック式レール(歯軌条)の部分が3400mあり、最急勾配は175%、ジェットコースターのような気分が味わえます。車窓には岩壁が迫り、眼下に広がる渓流、紅葉に彩られた木々や羊のいる平原などの風景が楽しめます。周辺には歴史の舞台となった修道院や美しい湖、鍾乳洞などの見所もあります。

またギリシャはオリンピックの発祥地、マラソンの起源の地です。毎秋には紀元前490年のマラトンの戦いに由来するアテネ・クラシック・マラソンが開催され、この一大イベントに世界中からランナーが集結します。ゴールは第1回近代オリンピックの競技場となったパナティナイコ・スタジアム。2004年アテネ五輪では野口みずき選手がトップでこのスタジアムに入場し、テープを切りました。マラソンの戦いから2500周年だった2010年は世界中から参加申し込みが殺到し、例年の3倍以上のランナーが走るなど、大いに盛り上がりました。他にもアテネ~スパルタ間の246kmを、制限時間の36時間以内に不眠不休で走りぬくスパルタスロンなど、スポーツの秋にふさわしいイベントがあります。今までに日本人ランナーも多数参加しています。
10月28日は国家記念日、法定祝祭日です。銀行、商店等は休み、大半の遺跡や博物館は入場時間が無料になりますが、入場時間は短縮されます。

秋の服装

服装は日本の秋と同じように合服を準備すればいいですが、暑い日から肌寒い日まで天気に幅があるので、調整しやすい服装がおすすめです。山間部などは冷えますので、晩秋であればコートなど冬の装いも必要です。秋頃からギリシャでは雨の日が増えてきますので、折畳みの傘などの雨具を携帯することをおすすめします。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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