投資信託/NISA(日本版ISA)とは?その活用法

NISA口座を開くならネット証券がおすすめ

NISA口座を開く金融機関は慎重に選ぶ必要があります。自分がいつも付き合っている金融機関?それとも他の金融機関?いずれにしても、NISAのメリットを生かした運用ができる金融機関を選ぶことが大切です。

鈴木 雅光

執筆者:鈴木 雅光

投資信託ガイド

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NISA口座での投資に適した商品とは?

ネット証券は取り扱う商品が多く、NISA口座を開く第一候補に

ネット証券は取り扱う商品が多く、NISA口座を開く第一候補に

NISAの運用にぴったりの金融機関はどこなのか。それは、NISAをどう活用するのかによって決まってきます。

「安定運用したいから、できるだけリスクの低い投資信託で」と考えている人もいると思います。NISAの対象には株式型投資信託が含まれていますが、株式型投資信託の中には、投資対象によってかなりの程度、価格変動リスクを小さく抑えたファンドもあります。

しかし、この手のファンドに、あえてNISAを通じて投資する必要があるのかと問われれば、その答えは「ノー」です。

よく考えてみて下さい。皆さんは株式、あるいは株式型投資信託だけで資産を運用していますか?もちろん保有資産の額にもよるでしょうが、誰もが円建ての預貯金を一定額、持っているはずです。個人向け国債もあわせて保有している人もいるでしょう。

これらの円建て資産は、銀行が破綻したり、政府財政がパンクしたりすれば、その価値が毀損(きそん)する恐れはありますが、現物株式に比べれば、元本割れリスクははるかに低くなります。

つまり、銀行預金や個人向け国債など円建ての元本保証型金融商品を持っている時点で、ポートフォリオ全体で見ればバランス型ファンドを保有しているのと同じことになります。にも関わらず、NISAでリスクの低い商品に投資する意味があるのでしょうか。本来、リスクコントロールはNISA口座の外で行うべきものであって、NISA口座の中で行うべきものではないはずです。

そうであれば、NISA口座を通じて投資するのは、リスクがコントロールされたバランス型ファンドなどよりも、より期待リターンの高い商品を選んだほうが合理的です。

高収益を狙える商品のほうが非課税メリットを生かせる

これには、非課税メリットを最大限に生かすという意味もあります。極端な話、10%の値上がり率が期待できる商品に比べ、100%、200%のリターンが期待できる商品のほうが、非課税メリットがより大きくなるのは明らかです。

そうなると、NISA口座を開く金融機関を選ぶ際は、より高い期待リターンが得られる商品を扱うところ、という視点になります。メガバンクや地方銀行などの銀行は、この時点でNISA口座を開設するのに最適な金融機関からは外れます。

すると、証券会社が適していることになるのですが、証券会社にも店舗型証券会社とインターネット証券会社(ネット証券)とがあります。そのどちらを選ぶかといわれれば、やはりネット証券でしょう。現物株式も扱っていますし、投資信託も非常に多くの種類を取り揃えています。つまり選択肢が広いのです。

加えて、コストが安いというメリットもあります。現物株式の売買手数料が安いだけでなく、投資信託の購入手数料をゼロにしているところもあります。さまざまな要点から見ても、NISA口座はネット証券で開くのがよい、という結論になります。

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