失敗体験がやる気をなくさせる

「3日坊主」がやめられる根気に必要なことは、まずはできることからやっていくこと。

「3日坊主」がやめられる根気に必要なことは、まずはできることからやっていくこと。

「やる気がない」とか「根気がない」って、よく言いますね。しかし、本当にやる気や根気が全くない(=ゼロ)という人はいません。やる気というのは、出たり出なかったりするものです。では、やる気が出るために必要なこととは何でしょうか。

例えば、数学のテストの点数が50点だったとしましょう。たいていの人は「50点しかとれなかった」と思うはずです。そう思ったら最後。とたんに、勉強する気がなくなってしまいます。

人がやる気をなくす典型的なケースは、失敗体験が重なる場合です。勉強したのに50点しかとれなかったとしたら、誰でもがっかりします。こうした「がっかり体験」の積み重ねが、やる気のなさにつながり、強いては、勉強しても長続きしない、いわば「根気がない」状態につながります。

失敗体験→成功体験へ

さて、先ほどの50点の数学のテスト。本当に悪いことばかりでしょうか。よくよく答案用紙や成績表を見てみましょう。文章題は解けていないけれど、計算問題は解けているかもしれません。また、点数自体は前回のテストよりも下がっているかもしれないけれど、平均点より高い点数がとれているかもしれません。

そこは、考えようなのです。

文章題が解けなかった→計算問題は解けた
点数が下がった→平均点よりは良かった

と、一見、失敗体験と思われる中からも成功体験につながることを見つけ、それを達成できたと認識することで、やる気につながるのです。

ネガ→ポジ変換で苦手を克服

漠然と数学を頑張ろうではなく、数学の何を頑張るのか、できることからやることが大切。

漠然と数学を頑張ろうではなく、数学の何を頑張るのか、できることからやることが大切。

数学が苦手といっても、その程度はまちまちです。例えば、数学の点数が30点や40点で低迷している人は、計算問題からつまずいている可能性が高いでしょう。そこで、漠然と「数学の勉強をがんばる」のではなく、「まずは計算問題をがんばる」と言い換えるのです。

文章題が苦手という人は、速さの問題や割合の問題など、難しい文章題に手を出さずに、買い物問題や年齢問題など、まずは自分が解けそうな簡単な問題だけでも解けるようにしましょう。

つまり、
文章題は苦手→だからやりたくない
を、
文章題は苦手→文章題の○○問題だけは解けるようにする!
と、ネガティブなことをポジティブに変換するのです。これが「ネガ→ポジ変換」です。

3日坊主にならないためには「できること」を見つけよう

勉強に限らず、長続きしない原因の一つに、やっても成果が見えないことが挙げられます。だから、小さな成功体験を積み重ねることが必要です。まずは無理をせず、「できること」からやっていきましょう。

先に述べた、ネガティブなことをポジティブに変換する「ネガ→ポジ変換」が大切なのは、できないながらにも、まずは「できること」を見つけることが大切だからです。

数学の勉強に対してやる気を維持するためには、まずは苦手意識をなくさなければなりません。その苦手意識をなくすためには、できることから少しずつ克服していくしかないのです。

前の学年にさかのぼって問題集を解き直したり、簡単な計算問題だけが載っているドリルを解いたりしても構いません。思いっきってハードルを大きく下げて、まずはできることからやっていきましょう。そして、徐々にハードルを上げていく。それが、3日坊主にならないための秘訣なのです。

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