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独立を目指そう!

難関の国家試験を突破し、晴れてマンション管理士として登録できたとしても、プロのコンサルタントとして通用する保証はありません。

今回は、プロのマンション管理士として独立することを想定して、その際に求められる能力とスキルについてお話します。

能力とスキルの違いとは?

まず、2つの言葉の定義をしておきましょう。

能力とは、その人が先天的に持っているか、比較的長い期間の実務経験によって培われる、業務遂行のための基礎的な力です。これが著しく不足している場合には、その業務に対する適性を欠くと判断します。

一方、スキルとは、研修やOJTなどの学びや経験等を通じて後天的に獲得できる仕事の実行力のことです。もしこれが足りないとしても、比較的短期間のトレーニングを受けることでキャッチアップできる性質のものです。

重要なことは、この両者のいずれを欠いても十分ではない、ということです。この両方が揃ってこそ、真のプロフェッショナルになれると肝に銘じてください。

求められる能力とは?

まずは、マンション管理士としての適性を左右する能力についてです。

(1) 対人関係力
信頼感のイメージ

信頼感が大切です

第一に大切なことは、顧客である管理組合の依頼や要望の本質を掴むことです。それには、日頃からいかに 良好な信頼関係を構築できているかにかかっています。

そのためにマンション管理士として求められるのは、以下の3つの要素だと考えます。

・専門家としての見解を正しく、わかりやすく伝えることのできるコミュニケーション力
・自分とは異なる意見を持つ顧客を受け入れられる寛容さ

これらに加えて、相手を惹きつけるような人間的魅力があればなお良いです。

コミュニケーション力、寛容さ、人間的魅力、これら3つを合わせて対人関係力と言えますが、様々な住人がいる管理組合との信頼関係の構築には欠かせないものです。

(2) 問題解決力
マンション管理士は、管理組合から受けた依頼や要望に対して、専門家の視点から客観的かつ合理的に解決策を提示できなければなりません。

そのために必要なのは、これまでの学習や実務経験等で得た知識やノウハウを総動員して論点を整理したうえで、保守的な傾向が強い管理組合にとって現実的でリスクの少ない選択肢を示すことです。マンション管理士としての真価がもっとも問われる部分でしょう。

(3) ファシリテーション力
マンション管理組合に共通する最大の特徴の一つは、管理に無関心な層が多いということです。そのため、事実上、理事会など一部の住人の意向で物事が決まってしまうケースもあります。

あるいは、理事会の運営において、活発な意見交換や健全な議論が行われず、役員同士の感情的な対立にまで発展してしまうこともあります。

マンション管理士としては、なるべく多くの住人が管理組合の運営に対して理解を示し納得感が持てるよう、日頃から管理組合内部の意見を広く受け入れて調整し、合意形成と相互理解を導く役割が期待されるところです。

次のページでは、求められるスキルについてご案内します。