1) 合格率は一桁台と難関!
直近5年間のデータを見ると、合格率は8%~9%台、合格最低点は34~38点となっています。(参照:マンション管理士ガイド)合格率だけの比較なら、一級建築士、土地家屋調査士と並ぶ難関資格と言えます。一方、要求される学力レベルとしては、社会保険労務士、行政書士とほぼ同レベルで、合格に必要な学習時間は600~700時間と言われています。つまり、仮に1日平均3時間勉強するとしても、半年以上の準備が必要ということです。
また、低い合格率を反映して、再受験率が4割をゆうに超えていることも特徴のひとつで、入念な準備と計画にもとづいた試験対策が欠かせません。(参考:平成26年度試験受験者申込み状況)
2) 他の国家資格保有者がチャレンジ
管理会社の社員に必須とされ、マンション管理士試験の出題範囲と重なる部分が多い管理業務主任者試験の合格者(※5問分の試験免除あり)が、受験者全体の3分の1を占めているほか、宅地建物取引主任者、一級建築士等の不動産関連の有資格者も数多く受験しています。3) 出題レベルは難化傾向
競争倍率の高さから、選抜試験としての意味合いが強まるとともに、出題の難易度も上昇する傾向にあります。たとえば平成24年度の区分所有法に関する出題では、条文の暗記だけでは太刀打ちできず、最高裁における判例も押さえないと容易に解けない問題も見られます。
また、建築・設備に関する出題においても、最新技術の動向を押さえておかないと分からない選択肢も見られ、基本知識のマスターと過去問対策では安心できません。
したがって、市販の参考書等による独学では必ずしも万全とは言えなくなっており、専門学校や通信教育などの活用を検討することもお奨めします。