自由なドイツ人
ガイド:ドイツでのツアーを終えたばかりですよね。
ダーシャ:
そう、昨日、ドイツから帰国したの。
ユリア:
たくさんのコンサートをしたわ。いい経験が出来て、興奮している。
ガイド:
ヨーロッパの中で、どうしてドイツを選んだのですか?
ナナ:
それは私たちのならわし。昨年もドイツでツアーをして、彼らは私たちに戻って来て欲しいと。私たちの歌を知っているし、一緒に歌ってくれるの。
ガイド:
ドイツの聴衆の反応はよかったですか?
全員:
はい!
ナナ:
彼には自由の精神が宿っています(笑)。幼少時代から、映画から、ドイツ人はなんでも出来て、裸体に対しても恥ずかしがらない事を知っているわ。
画家ダーシャ、自然の美を求めて
ガイド:ダーシャ、これはあなたが描いた絵?
ダーシャ:
そう。最近、自由な時間がある時、私はスタジオで絵を描くようにしているの。自分の個展も開くため頑張っているわ。夏から秋にかけて開けたらといいわね。私にとって、静寂を保つために一番いい方法は、アートで自分を表現する事。
ガイド:
今まで、何作品くらいの絵を描いたの?
ダーシャ:
10点ほど。でも、その内、友だちに上げてしまったものや、売ってしまったものもあるわ。個展のために肖像画と裸体画を描くつもり。テーマは、自然な女性の美。今日、整形などで失ってしまっている。私は、ファッショナブルな女性に自然の美を遺していくためにより自然になってほしいわ。でも描くための時間があまりなくって。
どの国が一番、ナルシスト?
ガイド:美についての話になったので、あなたたちに美について質問があります。ウクライナの美人についての質問。日本にいろいろな国のランキングを発表するテレビ番組(「なんでもワールドランキング ネプ&イモトの世界番付」)があります。毎番組、各国の質問に対する答えに基づいてリサーチをします。「どの国が一番、ナルシスト?」というテーマがありました。実際は、人々が一日に何度鏡を見るかを訊いていました。さて、どこの国が一番でしょう?
ダーシャ:
二つ、あり得るわ。トルコかイタリア。
ユリア:
フランス。
ナナ:
私はロシアだと思うわ。
ガイド:
誰も正解ではありません。答えは、ウクライナ。これは意外?
全員:
ほんと! 信じられない。ノー! ワーゥ。
ナナ:
私は朝に歯を磨く時、夜にシャワーを浴びる時だけしか、鏡を見ないわ。それらとダンスのリハーサル。鏡を見る習慣はないわ。
ユリア:
(申し訳なさそうな顔で……)鏡を何度も見るのが私の習慣。どうして直したらいいか分からない。
ダーシャ:
元カレがいつも鏡を見ていたから、この習慣が大嫌いなの。時々、ナナは私に「ダーシャ、鏡を見なさい。お化粧を直さないと!」って言うの。