唯一2.5Lターボを搭載したレガシィアウトバック
旧型のレガシィアウトバックに、現行にもその改良版が搭載されている2.5L水平対向4気筒ターボが搭載されたのは2008年5月のこと。2.5XTというグレードで登場しました。北米では搭載していた2.5Lターボを、アウトバックに1年間だけ載せたモデル。10mm低められた専用の足回りは、長距離ドライブもコーナリングでも心地よい乗り心地を提供してくれます
2009年5月には同じエンジンを搭載した現行レガシィツーリングワゴンやB4、アウトバックが登場しましたから、2.5XTの存命期間はわずか1年という短い期間です。
ですからスバルとしては現行型が登場するまで待とうと思えば待てたはずなのですが、あえて投入してきたのです。しかもツーリングワゴンでもB4でもなく、アウトバックだけに。
しかも、ただ2.5Lターボを搭載しただけでなく、2.5XTは標準車に比べ25mmも車高が低い専用チューンの足回りが与えられ、横滑り防止装置のVDCや前席パワーシート、オートクルーズも標準装備するなど、装備もかなり充実しています。
また今のスバル車には欠かせない、衝突被害軽減ブレーキシステムのアイサイトも初めて用意され、こちらを選べば全速度追従のオートクルーズが使えます。
エコドライブするか思いっきり加速するかダイヤルで選べるSI-DRIVE、前席電動パワーシート、横滑り防止装置のVDCなど装備が充実していたのも25XTの魅力。アイサイトを搭載していない車にもクルーズコントロールが標準装備されていました
新車時価格は約347万円(アイサイト装備は約368万円)。それが原稿執筆時点で見ると、修復歴なしの最安値は128.1万円。2008式で8.9万kmですが、アイサイト付き。約240万円も値落ちしています。
走行距離が気になる方には、例えば5.3万kmでマッキントッシュオーディオを備えた178万円や、2.1万kmでアイサイト付きの201.6万円などもあります。
一般的に低年式より高年式が好まれる傾向があり、それゆえ中古車価格は新型や高年式が高くなりがちです。しかしこの2台に限って言えば、確かに価格は低年式車よりは高いものの、その魅力の差は他のモデルと比べて大きいのではないでしょうか。
一方でフルモデルチェンジするたびにボディは大きくなりがちで、レガシィシリーズはその通り、大きくなりましたよね。それが嫌という人も多いのではないでしょうか。次期デミオがどうなるかはわかりませんが、この現行型は旧型より小型化&軽量化された異例のモデルでしたから、次は……。
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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