トイレは家の素顔が見える場所、おしゃれに変身させましょう
女性がトイレに持つこだわりは、想像以上に大きいものです。外出中は、少々遠回りしてもキレイなトイレがあるホテルやデパートに立ち寄るという人も多いのではないでしょうか。レストランでもトイレがおしゃれでキレイだと、それだけでイメージは大幅アップ!逆にどんなにステキな店でも、トイレがイマイチだとお店全体のイメージがダウンしてしまいます。
トイレは家の素顔が見える場所。ステキなトイレなら住んでいる人の印象もアップ。水性ペイントでカラフルに壁を塗装している(ベンジャミンムーア)
住まいのトイレも同じこと。よく玄関は「家の顔」と言われますが、これは表の顔です。ガイドYuuが言い続けているのは、トイレは「家の素顔」が見える場所だということです。小さなスペースにもかかわらず、住んでいる人の性格、センス、生活習慣までもが表れやすく、しかも強く印象に残る場所なのです。
そこで、我が家のトイレを簡単なリフォームで、おしゃれにに変身させましょう。まずは一番手軽なアクセサリーから。キーワードは「揃える」です。
テイストを揃えておしゃれに変身、アクセサリーの簡単リフォーム
トイレのような狭い空間に、様々な種類の素材や色が混在すると、それだけで雑然とまとまりなく見えてしまいます。例えばステンレスの紙巻き器とプラスチックのタオル掛けが並んでいたり、便座カバーやタオルに多くの色が使われていたりしませんか?手軽におしゃれな雰囲気にするコツは、とにかく「揃える」こと。紙巻き器やタオル掛の素材やテイスト、色を揃えましょう。まずはプロがコーディネートしたモデルハウスのおしゃれなトイレの様子を見てみましょう。
トイレ全体がレトロな印象で統一されている。プラスチックや原色は一切見られない。色数も絞っている。
レトロなテイストで揃えたアクセサリー。素材は全て真鍮でまとめ、タオルの色は便器の色とおそろいの白色。
ガラスと金属でまとめたインテリア。モノトーン+ナチュラルカラーという鉄板の組み合わせ(上記3枚とも、モデルハウスに学ぶ!おしゃれなトイレリフォーム事例より)
おしゃれに見える空間は、小さな小物に至るまで、ナチュラルなのかモダンなのか、はたまたクラシックレトロか、テイストを徹底的に絞って、まとめています。トイレは狭い空間なので、テイスト違いのものがあると、とても目立ってしまいます。
センスに自信が無い人や、テイストがよくわからない場合は、色数を徹底的に絞るところから始めましょう。アクセントとなるカラーを1色だけ定めて、そのグラデーションで揃えていくと上手にまとまります。多色のトイレマットを使いたい場合は、他のアイテムを徹底的に絞り込んで、そのマットだけを主役として際立たせるようにすると、おしゃれな空間に仕上がります。
クールモダンなテイストで揃えたアクセサリー。高品質なアクセアリーを使うと空間全体のグレードが引き上げられる(ペーパースタンド50,000円税別、ペーパーストック9,700円税別/リラインス)
トイレのドアハンドルやスイッチも揃えると完成度が上がる
揃えるのは紙巻き器やタオル掛けだけではありません。掃除用具、照明器具、ドアハンドル、スイッチプレート、スリッパなど、トイレ内にあるすべての小物、アクセサリーの色とテイストを揃えると、一気に完成度が上がります。注意したいのは、古いトイレに金ぴかのアクセサリーを付けると、浮いてしまうことがあります。そんな時は、真鍮 (しんちゅう) やアイアン、木製など、アンティークな雰囲気をもったアイテムを選んで、シャビーシックなイメージでまとめると、おしゃれ度がアップします。
DIYで大変身、照明もペイントしてシャビーシックでおしゃれなトイレに。あえて古びた雰囲気を楽しんでいる(トイレのDIYリフォーム実例 素材感を生かして大変身より)
トイレでは白い陶器が映えて、カラフルな壁がおしゃれに決まる
トイレはリビングなどと違って閉じられた空間ですから、思い切ったリフォームが可能です。そこで最近注目の水性ペイントを使って、トイレをイメージチェンジさせましょう。水性ペイントなら取り扱いはとても簡単。今ある壁紙の上から塗ることができ、DIYでも可能です。トイレは白い便器が主役です。その便器がカラフルな壁に囲まれることで、白さが美しく映え、清潔感を強調してくれます。個性的過ぎる、派手過ぎると感じるくらいでちょうどよく仕上がります。
水性ペイント、ベンジャミンムーアで塗装した水まわりの事例。壁のカラー名はcaliente。スペイン語でHOTという意味。
壁のカラー名はaugust morning。優しい色合いの壁が、陶器の白を一層際立たせている。
壁の上部はblue stream、下部はbuckland blue。すべての色に名前があるのも楽しい(バスルームの場合は専用塗料を使用)
上の写真は、水性ペイントを使って水まわりの壁を塗装した事例です。水性ペイントの魅力は美しい発色と、色数が多いこと。トイレは壁の1面を塗装するだけでも、イメージは大きく変わります。
水性ペイントなら照明やドアもDIYリフォームで簡単に塗装できる
水性ペイントは、取り扱いがとても簡単なので、DIYリフォーム初心者でも大丈夫です。成功のコツは便器やタンクが汚れないように、ビニールなどで覆って養生しておくことです。タンクが接している面は養生に手間がかかるので、便器が接していない壁面でチャレンジするのがお勧めです。壁のカラー名はfruit shake、水まわりならこんなピンクだってOK。壁の色と便器を活かすには、他に色数を増やさないのがコツ。(上4枚すべてベンジャミンムーア)
水性ペイントは下地処理や下塗り材を使えば、金属やプラスチックにも塗装できるので、壁だけでなく、ドアや照明器具、収納、アクセサリーなど、まるごとトータルでコーディネートを楽しめます。トイレは工事範囲が小さいのでDIYの初チャレンジにはもってこいの場所。徹底的にこだわって、完成度の高い空間を目指しましょう。
実際にビニールクロスの上からペンキを塗って、トイレの内装がリフレッシュした実例を下記でご紹介していますので、あわせてご覧下さい。
いかがでしたか?まずは小物から揃えて、壁やドアのペイントまで頑張れば、トイレが大変身します。どれもDIYリフォームで簡単にできますので、ぜひチャレンジしてみて下さい。
また下記では、トイレをもっと楽しくするために!飾り棚にもなる本棚を取り付けるリフォームをご紹介しています。狭いトイレでもジャマにならない壁の厚みを利用した事例です。
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