SPCってナニ?


“不動産の証券化”というテーマが注目されるなか、ここ数年、SPCという言葉を耳にする機会が増えてきました。

SPCは「不動産投資」を理解する上で基本的な言葉といえますので、「ところでSPCってナニ?」という方のために、今回のClose Up!は、SPCによる不動産証券化についてみていきたいと思います。

SPCとは、“Special Purpose Company”、“スペシャル・パーパス・カンパニー”、“特別目的会社”、あるいは“特定目的会社”の略語で、ある特定の目的のために設立され、運営される会社です。

では、何の目的のために設立・運営される会社なのかというと、資産を取得し、投資家に配当をする業務のみを目的する会社です。

不動産を証券化する目的


企業が不動産を証券化する目的は、色々とあります。代表的なのは、保有している資産の”オフ・バランス”を目的として不動産を証券化するケースです。

オフ・バランスとは、バランス・シート(B/S・貸借対照表)から資産をOFFすること、つまり、どかすことです。
オフ・バランスの典型が売却してしまうことです。

多くの企業では、今まで、たくさんの不動産を購入し、所有してきました。なぜ、不動産を所有してきたのかというと、不動産を購入し続けることが、企業の成長にとって不可欠の行動だったからです。

あるベンチャー企業がヒット商品を生み出し、相当な利益を得たとします。そのヒット商品を増産し、あるいは、新製品の開発をするためには、追加投資が必要となります。
追加投資の資金は、銀行から借り入れてくるのが一番簡単です。
ところが、企業の経営状態よりも不動産担保を重視して融資を実施している銀行にとって、不動産を所有していない企業に対しては、融資を実行してくれません。

このため、利益を出した企業では、手にした利益により不動産を購入し、それを担保に追加投資の融資を銀行に申し出るという行動パターンが一般化しました。

不動産を購入することが成長にとって不可欠だったため、多額の借金をしてまで、不動産を購入する企業も増えました。
中には、経営上あまり必要性が認められない“不要資産”を多く抱える企業も出てきました。

地価が右肩上がりだった頃はこうした行動の下に、企業も成長していったのです。

次のページへ>>