理学療法士/理学療法士とは・試験について

社会人から理学療法士をめざす上で大切な事(2)(2ページ目)

社会人から理学療法士になるために養成校で過ごす日々や実習。社会人から目指す上で現役生との違いがどこにあるのかをお伝えします。

野田 卓也

執筆者:野田 卓也

理学療法士試験ガイド


就職は資格があれば年齢は問わないという時代ではなくなった?

社会人出身者の就職

就職の不安はないのか?

気になる就職についてですが、以前より難しい状態になっているのは確かです。20代でも40代でも新卒は新卒。採用側としては、年齢が若い方が、一から教育しやすく、上司より年齢の高い新人を入れるのには抵抗があるという施設も少なくありません。現在、在職中の理学療法士の平均年齢は31歳であることから、30代以降の社会人出身者にとっては、やや不利な就職活動になる可能性があります。

社会経験を役立て現役生にないポイントをアピールする

逆に現役生にはない社会経験を大きなポイントとして評価してくれる病院、施設もあります。例えば、サービス業や営業経験者は、人と接する経験に長けていますので、初対面であっても、患者さん、利用者さんとのコミュニケーションが円滑に進みやすい傾向にありますので、その点に期待し、採用につながる事もあります。

理学療法士が提供する理学療法は、患者さん、利用者さんの希望や、そのご家族の希望を汲み取り、人対人の信頼関係のもとに一緒に取り組んでいくものです。そういった人間性が問われる仕事ですので、かつて売上を重視した経験を持つ人間にとっては、損得勘定抜きに人と接し、目標を達成する喜びを大きく感じる仕事になると思います。あくまで例ですが、そういった社会経験と理学療法士としてのスキルをアピールポイントとして持っておきましょう。
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