ギリシャ/ギリシャ基本情報

ギリシャの治安(2ページ目)

毎年、ギリシャの観光がオンシーズンを迎える初夏あたりから、ギリシャへの旅を考えている日本の友人などに聞かれるのが「ギリシャの治安」。以前、ニュースなどで配信されたショッキングな映像が印象に残っているのでしょう。しかし実際、ギリシャに着くと「来てみると特に危険でもないし、のんびりした印象。平気なんだね~」と皆、口々に言うのも事実です。デモやストに関する注意点などもまとめてみました。

有馬 めぐむ

執筆者:有馬 めぐむ

ギリシャガイド

ギリシャのデモやストについて

syntagma

大規模なデモがあっても、終われば全て元通りで平和なシンタグマ広場

デモやストはけっこう頻繁におこります。しかし大半のデモはプラカードなどをさげた人々がただ通りを行進するといった平和的なもの。ヨーロッパ一円ではストライキは労働者にとってごく普通に認められた権利です。不満があればデモで声をあげて主張し、ストも躊躇なく行動に移しますので、ほとんど慣習といってもいいでしょう。旅行者にとって本当に困るのが交通機関のストですが、私もギリシャや他のヨーロッパの国々で、航空会社や公共交通機関のストに遭ったことは何度もあります。

ギリシャでのストは大半が予告されますので、常にネットで情報収集をしたり、ホテルの受付でストに関する情報がないか確認しましょう。更に日程に余裕を持たせて計画をたてておくとよいかと思います。

たまにデモ隊と警官隊の衝突があったり、破壊行為などがテレビのニュースで報道されたりします。そういう状況に遭遇したら、見物していないで巻き込まれないようにその場をすぐに離れることです。またそういった状況がずっと続くわけではありません。映像でショッキングな映像が繰り返し流されたりすると、あたかもギリシャ全土で1日中、その状況が続いているような印象を受けてしまうと思います。しかしデモでの警官隊との衝突は短時間、局所的なもので、デモの人々が集まることの多い都心部のシンタグマ広場も、騒ぎのあった後にはすぐきれいに片付けられます。その後は普段どおり、広場のカフェでくつろぐ人々もいて、アテネ市民は通常の生活を送っています。

テロに関しては、たまに簡易爆弾の爆発などがありますが、標的は政府関係機関の建物などで、爆発の時刻も告知され、人のいない深夜や早朝におきる器物損壊程度のことが大半です。ギリシャでは中東や他のヨーロッパの都市のように大規模なテロ事件がおきて、多くの市民や旅行者が犠牲になったような事件は起きたことがありません。

またアテネと比較すると、地方や島々のリゾートなどは治安がよく、のんびりした雰囲気です。とはいってもスリや置き引きなど軽犯罪のおきない町はありませんので、先に述べたような外国を旅しているという意識は必要です。不測の事態というのはいつでもどの国でもおこる可能性はあるので、やはり情報収集は大切だと思います。在ギリシャ日本国大使館のサイトではデモやストの情報が随時更新されています。

「2015年夏、最新情報 ギリシャの治安と付加価値税」の記事で、最新の治安情報や銀行事情、税制改正後の付加価値税などについて詳しく書いています。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます