ギリシャの治安はどうなの?

centre008

ギリシャで観光客が気をつけるべきはスリや置き引きなどの軽犯罪

毎年、 観光がオンシーズンを迎える初夏ごろから、ギリシャへの旅を考えている日本の友人などに聞かれるのが「ギリシャの治安はどうなの?」という質問です。2011年、2012年と、日本でもギリシャの財政危機問題やそれに伴うデモやストなどが頻発していた様子が報じられたからでしょう。しかしそれらの問題があったにしろ、ギリシャ問題が盛んに報道された2011年度、ギリシャへの訪問者数は前年比9.5%アップ、約1640万人と過去最大に達したのも事実です。

旅行者が最も気になるのはアテネの治安だと思いますが、毎日、アテネで暮らしている身にとっては、普通に気をつけていれば危険なことはないと感じています。先日も撮影のためにカメラを持って都心のあちこちを一人で歩き回りましたが、しっかり注意さえしていれば女性の一人旅でも特に危ないとは感じません。しかし深夜や早朝の一人歩きなどはもちろん避ける必要があります。

財政危機のギリシャでは緊縮政策が繰り返され、深刻な不景気に陥っていることは確かです。また地理的に、中東、アジア、アフリカ方面からヨーロッパ大陸の玄関口となる国なので、中東、アフリカ諸国の政変、紛争などから逃れ難民として流入する外国人が多いです。不法滞在者でも職を得て真面目に働いている人もいますが、職を得られず生活に困り、犯罪に走る人もいます。アテネ周辺の住宅街などで窃盗やひったくりなどが増加したので、夜間の一人歩きを避けたり、アラームなどの防犯装置をつけたりする必要が出てきました。

しかしアテネとその周辺のアティカ地方で、2012年は前年比で窃盗の犯罪件数は減少。2012年の夏から不法滞在の外国人に対する取締りが強化されたので、ギリシャ全土で不法滞在者の数も減少しています。

昼間の観光地は人の目も多く、警官の姿もよく見かけますので、外国を旅しているという意識を持って普通に気をつけさえすれば、安全といえると思います。とにかく旅行者の人々にとって、気をつけるべきなのはスリや置き引きなどの軽犯罪です。カフェテラスで、特に道路側のテーブルの上にスマホやタブレット、カメラなどを置かないようにしてください。どこでも注意は必要ですが、犯罪の多発しているエリアに近づかないことが重要です。アテネの都心でしたら、オモニア広場やエクサルヒア周辺にはあまり出歩かない方がいいでしょう。

街歩きの際、スリやひったくりなどに遭わないよう、ショルダーバッグなどは体の横ではなく正面に、常に手荷物に手を添える、ホテルのセーフティボックスを使い多額の現金を持ち歩かない、クレジットカード、パスポート、現金などは分散させて持つなどの注意をしましょう。万が一に備え、緊急時の連絡先リストなども用意しておけば安心です。

地下鉄やタクシーは?

metromusium

地下鉄主要駅は総じてきれい。建設時に出土した遺跡や土器などが駅の博物館として無料展示されている

アテネの地下鉄の主要駅や車両はきれいなので、不穏な雰囲気はないです。アテネに住み始めてから常に混んでいる地下鉄やバスに乗りますが、一度もスリに遭ったことはありません。でも在アテネの日本人で財布や携帯電話など今までに何度もすられたという人もいます。常に手荷物には手を添えて注意を払い、周囲の人々の動きにも目を配っておく姿勢は必要です。

アテネのエレフセリオス・ヴェニゼロス国際空港からも地下鉄で都心に出ることができます。昼間は大概大丈夫ですが、夜に最寄り駅からホテルまで少し距離があったりして、スーツケースをひいていると目立ちます。夜間や早朝の到着であれば、空港からタクシーを使ってホテルの前につけてもらうことをおすすめします。

タクシーは空港からアテネ市街主要部までは一律35ユーロと固定料金です。深夜から早朝(0~5時)は割り増し料金で50ユーロです。空港のタクシー乗り場にもそのように表示されていますので、ぼられることもなくなりました。たまにお釣りをごまかされたというケースもありますので、どこでもなるべくお釣りの出ない支払い、またはお釣りをしっかりと確認することを心がけましょう。