バレエに役立つエクササイズ
1.ピラティス2.ヨガ
3.ジャイロキネシス
4.バレトン
聞き慣れないエクササイズがあるかもしれません。海外で開発されたエクササイズは日本への上陸後、まだ浸透するところまで行っていないものもあります。でも今後はスポーツジムでも手軽に受けられるようになるかも知れませんので、ぜひ今回チェックしておいてください。
1.ピラティス
とてもとても有名なエクササイズですね。ほとんどの方が一度は聞いたことのあるエクササイズないでしょうか?
ピラティスはどのスポーツジムでも行っているエクササイズなので気軽に受けるには最適ですね。初心者から上級までレベル分けされていることが多いので、はじめて受講するにも心の負担が少なくていいですね。レベルに合わせて、インナーマッスルが鍛えられるのはうれしいですね。
ピラティスは、ドイツ人従軍看護師ジョセフ・ピラティス氏が開発したエクササイズで、もともとは第一次世界大戦の負傷兵のリハビリテーションのためのフィットネスプログラムだったそうです。こんなに普及するとは、開発したご当人も驚きかも知れませんね。
ピラティスは、コアマッスルを鍛えるのでバレエにも有効なエクササイズと言えます。海外のダンサーでもピラティスを重要視している方が大勢いらっしゃいます。また海外のバレエ学校にもエクササイズとしてカリキュラムに取り入れられています。イギリスのロイヤル・バレエ・スクールで行われているピラティス・エクササイズを紹介したDVD、そして元ロイヤルバレエ団プリンシパルのダーシー・バッセルさんが解説しているDVDなども販売されています。イギリスのバレエ界では大変ポピュラーなようです。吉田都さんもドキュメンタリー番組の中でピラティスのエクササイズを真剣になさっていましたね。
2.ヨガ
こちらもスポーツジムでおなじみのエクササイズですね。正式には「ヨーガ」と表記するそうです。古代インド発祥の修行法として知られていますが、その修行のヨーガはスポーツジムのヨガエクササイズとは似て非なるものですね。とてもとても普段のエクササイズで出来るような手軽さではありません。
最近では、パワー・ヨガ、マタニティ・ヨガ、ホット・ヨガなどが流行でしょうか。呼吸を大変重視するヨガは、呼吸を通して自分の体と向き合うエクササイズです。バレエにも応用できること間違いなしですね。
3.ジャイロキネシス
あまり聞き慣れないエクササイズかも知れませんが、アメリカでは有名なエクササイズです。元バレエダンサー、ジュリウ・ホバス氏が考案したNY生まれのエクササイズで、ダンサーのためのヨガと言われています。骨盤と背骨をくまなく動かしていくので、自律神経のバランスも整えてくれるとか。
アメリカ、コロラド・バレエ団で活躍された宮内真理子さんが国内での普及に努めていらっしゃいます。現役時代に怪我で悩まされていた宮内さんは、このジャイロキネシスに出会ってから、怪我もなく身体の可能性がますます広がったとおっしゃっています。
バレエダンサーが考案したエクササイズなので、無理・無駄がないのがお勧めできるポイントです。エクササイズによっては、バレエに必要のないところを鍛えることもあります。そういった心配がないのもよいですね。
4.バレトン
「バレトン」とは、“バレエ”と身体の筋肉を整えるという意味の“トーン”を合わせた造語です。
バレエ、フィットネス、ヨガの動きをバランスよく組み合わせた、裸足で行うエクササイズ。こちらもジャイロキネシスと同様、NYのバレエダンサーによって考案されました。メリハリがあるのにとてもシンプルな動きで、足裏の感覚を目覚めさせ、代謝アップやバランス能力、柔軟性の向上が見込めるそうです。
以前バレトン・エクササイズを見学したことがあります。動きが大変シンプルなので誰でも出来るという特徴を感じました。何度も同じ動きを繰り返し、また少しずつ動きが多様になっていくところは無理なくついていけそうです。
最近ではスポーツジムでもバレトンを取り入れているところがあるので、ぜひ試してみてください。
どのエクササイズがバレエに合うかは、本当に好みの問題かな、という気がします。手軽にスポーツジムで受けられるもの、または専門スタジオまで出向かないと受けられないもの、それぞれ違いますが、一度は経験してみるとよいかと思います。自分の体にしっくり来るものを選んでバレエ上達に役立てていただきたいと思います。