ひと夏の恋のせつなさを軽快かつ、爽快に歌い上げる
『蒼い渚を走り、恋の季節がやってくる』夏の訪れ。恋の季節が来た!というワクワク感、高揚感を感じさせるフレーズで始まる桑田佳祐さんの『波乗りジョニー』。
夏の海沿いのドライブといえば、男女の恋愛が生まれるポイントでもあります。
その軽快なテンポから、楽しげな恋人同士の歌かと思いきや、その内容は意外にせつないもの。ひと夏の恋への期待、踏み込みきれない葛藤、成就しないせつなさを感じつつ、夏が秋に移っていく…その先に再び来る夏に想いをつなげて……。
夏という恋の季節、ひと夏のせつない恋を見事、数分間の曲で再現。後半最後のフレーズ。ここが何より素晴らしい! 『人は彷徨う 恋は陽炎 嗚呼…蘇る。愛よもう一度。今蘇る』。この夏、届かなかった想い。紆余曲折いろんなことがありながらも、再び夏が訪れる。そして、今、目の前に来た夏!あの時の気持ちが蘇る季節が来た……。
多くの人が経験したであろう夏のドライブと恋の関係。
聴くたびに皆さんにも、ひと夏の恋への期待感や過去の恋の思い出が、生まれるものと思います。
また、初めて聴く人には、聴いた時のドライブシーンが"蘇る"一曲になるでしょう。そんなオススメ曲です。