純正スピーカーのままで音質が向上

カーオーディオのグレードアップに興味がある人なら「既存のカーオーディオシステムにこれを組み込むだけで圧倒的にトータルサウンドクオリティが向上します。しかもスピーカーを市販の高級機に替える必要はない。むしろ純正のほうがいい」といわれても、にわかに信じられないだろう。それを可能にするというアイテムが、第一フェーズのMODEL5.1(115,500円)である。
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これがPHASE MODEL5.1(115,500円)本体は1DINサイズ


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PHASE MODEL5.1はグローブボックスに装着。ヘッドユニットはAVナビ
さっそく音を聴いてみた。デモカーはホンダ・フィット。インパネには2DINサイズのAVナビが装着されていて、フロントドアとリアドアのスピーカーは純正のまま。見た目は、AVナビを付けたノーマルのフィットである。ただひとつ違うのは、グローブボックスのなかにMODEL5.1が組み込まれていることだ。

その音は、一言でいうと生々しい臨場感が味わえる音。オーケストラやビッグバンドなどを聴くとわかりやすいのだが、手前にいるバイオリンやトランペットなどの音は手前で演奏しているように聞こえ、奥にいるコントラバスなどはちゃんと奥にいるように聞こえる。それが少人数のバンドでも同じ。ヴォーカルがフロントにいてその奥にドラム、左がベースで右がギターという音像が、立体的に再現されるのだ。

また、サブウーファーを搭載したシステムでも再現不可能なような、低く深い低音が音程を伴ってはっきりと聞こえる。50万円以上かけて組み込んだハイエンドシステムも顔負けの生き生きとした音が、純正スピーカーから流れてくるのだから正直いって驚いた。

立体音響のSRSがMODEL5.1のベース

このMODEL5.1の基幹となっているのは、アメリカのSRS研究所が開発した立体音響技術。原理を説明するとあまりにも難しいので興味がある人は第一フェーズまたはSRSのサイトを参考にしてもらいたいが、基幹技術は
  • SRS
  • FOCUS
  • TruBass
の3つ。SRSはSRS研究所の根幹となる立体音響技術で、FOCUSは、頭部伝達関数理論に基づいて特定の周波数帯域をわずかに補正することで音像を上方向に移動させる技術。TruBassは、パイプオルガンと同じ技法で実際には鳴っていない低音を感じさせる技術である。
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ロータリーダイヤルでWOW、CS Auto、TruSurround XTの音響効果を切り替える
これらの組み合わせにより、
  • ステレオソースで音に包まれるような立体音響を体感できるWOW
  • 4スピーカーで5.1chサラウンドをしのぐサラウンド効果が楽しめるCS Auto
  • ドルビーデジタルやdtsなどのマルチチャンネルサラウンドをリアドアの左右のスピーカーだけで再現するTruSurround XT
といった機能を実現しているわけだ。これらの立体音響はスイートスポットが広いのも特徴。つまり、車内のどのシートに座っていても、自然な音場でいい音が楽しめるのだ。

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