カーナビ・カーオーディオ/カーオーディオの知識

立体音響SRSを聴いた!(2ページ目)

カーオーディオのグレードアップはコストがかかるイメージだが、10万円そこそこの出費で音質が大きく向上するとしたらどうする? そんな魔法の箱、PHASE Model5.1を紹介。

石田 功

執筆者:石田 功

カーナビ・カーオーディオガイド

AVナビ内蔵のSRSとは効き目が違う!

ところでWOWやCS Autoというと、ちょっとオーディオに興味のある人なら、最近のAVナビやカーオーディオにも組み込まれていることに気づくだろう。MODEL5.1に組み込まれている機能も、原理的にはそれとまったく変わらない。ただし、AVナビに搭載されているこれらの機能を使ってみたことがある人ならわかると思うが、音場の高さや広がり感は確かにかわるが、けっして音がいいと思えるものでないのも事実だ。
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第一フェーズは高級音響機器メーカーの設計・生産会社としてスタート。その設計の中心を担ってきたのが最上氏だ

しかし、MODEL5.1は確実にトータルの音質が大幅に向上する。そのへんの違いは何かを、開発に携わった最上氏に訊いてみた。
「SRSはもともと、軍事用に開発された優れた技術です。例えば戦闘機のパイロットはヘッドセットをしていますから、通常は敵機が近づいたときに右か左かしか判断できませんが、SRS技術を使うと前後左右どの方向から近づいてきたかが判断できる。そんなことができる技術なんです。MODEL5.1はそんなSRSが正確に動作するように回路を設計し、パーツを吟味して作った。それだけなんですが、非常にいいものができたと思っています」

MODEL5.1を使いこなすにはスピーカーがポイント

ついでにMODEL5.1をうまく使いこなすコツを訊いた。
「組み合わせるスピーカーがポイントです。市販のスピーカーは大パワーを入れても壊れないような造りのものが多く、そのようなスピーカーではMODEL5.1の能力を発揮できないことも多い。だからむしろ、能率がいい純正スピーカーのほうがいいんです。あと、トゥイーターとウーファーが離れたセパレートタイプよりはフルレンジ、もしくはコアキシャルタイプがいいですね」

その理由は?
「もともと2chのオーディオ信号は左右の2つしかないわけで、スピーカーも右と左の2つがあればいい。とくにカーオーディオは、リスニングポイントを基準に考えると、ウーファーよりもトゥイーターが近くなってしまったりします。そうすると位相がずれたり、ウーファーとトゥイーターの音が干渉するといった悪影響が起きる。だから、純正スピーカーのトゥイーターが離れて付いているようなクルマは、わざわざトゥイーターの配線を切って鳴らないようにしたりするんですよ」

最上氏によると、市販のスピーカーでMODEL5.1とのマッチングがいいのは、オーディアやヘリックスのコアキシャル2ウェイスピーカーとのこと。
  • 純正デッキを替えたくない、もしくは替えられないが、もっといい音が聴きたい
  • 純正サウンドには納得できないが、カーオーディオに大金を投じるのは無理
  • 地デジの5.1chサラウンド放送をリアシートで満喫したい
  • ドライバーだけではなく車内の全員がいい音で楽しめるサウンドが欲しい
第一フェーズのMODEL5.1は、このような人におすすめしたいアイテムだ。

【関連リンク】
・第一フェーズ
・SRS

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