エスカルゴとザリガニはココットで煮込まれ、ロックフォールチーズの香りと共に運ばれる。程よいガーリックの香りは食欲をそそり、バゲットでソースをすく。そしてシャンパーニュと共にすっきりと流し終えたときの快楽をなかなか表現することは難しい。
これは食欲を高める最高の温前菜かも知れない
フォアグラなどが詰められた鶉のローストは見た目よりもたべ易さを感じる味付けだ。赤ワインはブルゴーニュ系の方が合うかもしれない。RegnardのGevry-Chambertinは程よく熟成し、力強さを併せ持った2本目のGuy-AmiotのChassagne-Montrachetに引き継がれ、料理はワインと共にゆるゆると変化していく。
時折、料理の説明に現れるシェフとの会話も楽しいが、当初は厨房にいたというイケメンソムリエとあれこれと絡むのも楽しいだろう。
メニューには料理名だけでなく、なぜその名前になったのかといったところまで詳しく、わかりやすく書かれている。ハラミとパヴェットは違うということなど、思い込みをしていたことが実は違っていたということに随分と気付かされたものだ。
パヴェットステーキ。これはぜひオーダーしたい。
虎ノ門の路地裏にあった「オヤジのフレンチ」は進化し、大きくなって銀座という世界有数の街にやってきた。変わらないのは「リヨンの伝統的郷土料理」であり続けることと、同業のシェフたちが毎夜のようにプライベートで食事を楽しみに来ることだろうか。
デザートも常時5種類ほど揃い、選ぶのに迷うだろう。
週末は混んでいるので週中までの予約がオススメだ。
サラマンジェ(銀座)
東京都中央区銀座7丁目2-8 TAKAYA-GINZAビル地下1階(G8の裏辺り)
地図
TEL 03-6280-6481
営業時間 18時~24時
定休日 毎週日曜,祝日にあたる月曜
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