古代文明の足跡が点在するペロポネソス地方
ペロポネソス地方のリゾート地 ナフプリオ
ナフプリオはアテネから約140km。アルゴリコス湾に面した町で、周辺の遺跡などを巡る際の拠点となります。ホテルやレストラン、カフェ、土産物屋などが軒を連ねる風光明媚なリゾート地で、細い路地の古い家々にはブーゲンビリアの花が咲き乱れています。港に浮かぶ小島ブルジィ島、トルコからの独立戦争の際、重要な城塞となったパラミディの城跡などが見所です。19世紀初頭にはギリシャの首都でもありました。
ナフプリオからミケーネ遺跡やエピダヴロス遺跡へは両方とも約1時間のアクセス。ミケーネ遺跡は1876年、ドイツ人の考古学者シュリーマンによって発掘され、大きな歴史的発見となりました。それまで神話の世界と考えられていたことが、実際に存在したと明らかになったのです。
エピダヴロスには医神アスクレピアスの聖地として栄えた医療施設としての遺跡があります。毎夏、紀元前4世紀建立の古代劇場ではエピダヴロス・フェスティバルが開催され、主に6~8月の間、ギリシャ古代劇が上演されます。夏の夜は世界中から古代劇を鑑賞しに来た観光客で溢れます。
他にもスパルタ教育の起源となったスパルタ、中世時代の遺跡があるミストラ、オリンピック発祥地のオリンピアなどの町があります。
近年ペロポネソス地方の高速道路整備が進み、アテネからのアクセスがかなりよくなったので、レンタカーで各地を巡る日本人旅行者も増えています。コリントス運河、ミケーネ、エピダヴロス、ナフプリオなどを巡るアテネ発着1日ツアーもあります。