大人ニキビとは
ニキビタイプを知ることが大切。
「大人ニキビ」と呼ばれているものの多くは、あごのラインや首すじ、口のまわりなどにできる大きめの治りにくいニキビのことです(※本記事でも「大人ニキビ」=「あごのラインや首すじ、口のまわりなどにできる大きめの治りにくいニキビ」として情報を提供しています)。
若いころのニキビは過剰な皮脂分泌が原因でできることが多いですが、大人ニキビの主な原因とされるものはターンオーバーの乱れ。肌の代謝が乱れているのですから、治りが遅いのも当然かもしれませんね。厄介なことに、髪の毛がかかる場所やよく動かす表情筋の近くにできてしまうため、刺激が悪影響を与えることも多いようです。
また、大人ニキビは同じ場所に繰り返しできてしまうことがありますが、それは最初にできたニキビのケアが適切なものでなかったり、深い部分にアクネ菌が残っていたりするからといえます。適切なケアを知るには、まずはニキビのタイプをおさらいしましょう。
あなたの大人ニキビはどのタイプ?
若いころのニキビとは主な原因が異なるのですから、ケア法も異なって然るべき。そして、タイプによってもケア法は変わります。
白ニキビ
白い膿が露出しているもののことではなく、皮膚がそのままぽっこり盛り上がったような状態のニキビです。角栓が詰まり、毛穴をふさいでしまっていることが原因といわれています。
赤ニキビ
大人ニキビの多くがこのタイプ。痛みやかゆみを伴ったりすることもあります。原因は、毛穴の内部でアクネ菌が増殖し、肌内部が炎症を起こしていることといわれています。
黒ニキビ
角栓が詰まったことで毛穴が広がり、古い角質などが空気に触れて、酸化。ニキビの先端が黒ずんで見えるニキビを黒ニキビと呼んでいます。
黄ニキビ
炎症が悪化し、毛穴の内部に膿が発生してニキビの先端が黄色(もしくは白)くなるのが黄ニキビ。白、赤、黒それぞれのニキビが悪化してしまった最悪のケースです。
1~4までのタイプを紹介しましたが、おすすめのケア法を紹介するのは、3の黒ニキビまで。黄ニキビになってしまったら、ケアで対処するのではなく皮膚科などの専門医を受診することをおすすめします。
大人の白ニキビはこう制す
角栓が詰まってしまうことが主な原因の白ニキビには、角質ケア。角質をやさしくほぐし、角栓のふさがりを解消しましょう。おすすめは角質ケアができる洗顔料を使い、白ニキビをやさしくほぐすイメージでやさしく洗うこと。白ニキビができている時点ですでに肌は正常なターンオーバーができない状態といえますから、万全な状態ではないと心得て、マイルドな使用感のものを選びましょう。
大人の赤ニキビはこう制す
炎症を起こしてしまっている赤ニキビには、抗炎症成分配合の化粧水や軟膏で対処! 繰り返すニキビにならないよう、アクネ菌を殺菌する機能があるかもケア用品を選ぶ際のポイントです。もちろん赤ニキビができている部分は刺激しないようやさしく触れてくださいね。もし化膿する兆候があったり、痛み・痒みがあるようなら専門医に相談のうえ、ケアしてください。黄ニキビに進化しやすいニキビですから、清潔を心がけることも重要です。
大人の黒ニキビはこう制す
まずは汚れと一緒に酸化した角栓をオフしましょう。おすすめは吸着性のあるクレイなどの洗顔料でしっかりと洗うこと。黒ニキビは毛穴に色素沈着を引き起こす場合もありますから、しっかり洗ったあとは美白系の化粧水などで整えるのがよいでしょう。ただし、美白系の化粧品は刺激が少なくニキビ肌に配慮したものをセレクトしてください。
あっと思ったらすぐ!が正解
ターンオーバーの乱れが多くの原因といわれている大人ニキビは、出てきたらすぐに対処するのが正解。というのも、ターンオーバーが正常でないということは、裏を返せば進行を食い止める正常な機能も低下しているということ。ニキビは進行すればするほど治りにくくなり、跡も残りやすいといえます。残念ながら肌の代謝機能が若いころより衰えてしまう大人の肌だからこそ、あっ! と思ったらすぐに適切なケアをしてあげてくださいね。