マカオ国際空港

ローカル感溢れる小さなマカオ空港

1995年に開港したマカオ国際空港。空港はタイパ島の北東に位置しています。近隣に香港、広州という大型国際空港があることから、影の薄い存在でもあり、実際に規模の小さいローカル空港のイメージです。

香港や広州が長距離国際路線を多数持つのに対し、マカオ国際空港の場合は中国本土主要都市とアジアの近距離路線が主体。しかしながら、日本の成田国際空港、関西国際空港との間に直行フライトがあるため、日本からマカオを訪れる旅行者にとっては、直接マカオとの間を往来できる重要な玄関口となっています。

まずはマカオの土地勘を＞＞「マカオのエリアガイド」

成田・関空から直行便

マカオ国際空港と成田国際空港、関西国際空港を結ぶ直行便はどちらも地元マカオの航空会社マカオ航空（NX）によって運航されています。フライトは2013年夏ダイヤで成田線が毎週火木土日の週4便、関空線が月水金日の週4便です。

日本からマカオへ渡航する場合、日本国内の複数都市からデイリーで多くの直行便が就航している香港国際空港を経由するルートを利用する旅行者も多いのが実情ですが、香港国際空港からマカオへの移動にかかる時間と手間を考慮すると、マカオ国際空港への直行便を利用するのが最も便利といえます。

小さいながら一通り設備が揃う

マカオ国際空港は上述したように規模が小さい空港のため、施設が充実しているとはお世辞にもいいがたい状況ですが、必要最低限の施設は揃っているため、不自由を感じるということはありません。空港は3フロアで構成され、G階部分が到着階、1階部分が出発階、2階がレストラン、免税店になります。

到着階には両替所、観光案内所、ツアー会社のデスクが建物内に並び、建物を出て正面に路線バス、タクシー乗り場、建物右手にリゾートホテルへのシャトルバス乗り場があります。1階の出発フロアには航空会社カウンターとコンビニ、搭乗手続きを終えた後の待機エリアにはラウンジ、レストラン、免税店があります。なお、改装により免税店の規模が拡大し、コスメの専門コーナーがオープン。また、マカオ国際空港内では無料Wi-Fiが完備されています。

現地に到着したらまず両替＞＞「マカオの両替」
マカオでスマホを活用＞＞「マカオのWi-Fi事情」

充実の空港アクセス

広さ約29.9平方キロと東京・世田谷区の約半分の大きさのマカオとあって、空港から市内各所への所要時間は最大でも約30分。タクシーならコタイ地区の中心部までなら約10分、マカオ半島の中心へも20分程度でアクセスできます。

マカオ国際空港と市内各所を結ぶ公共交通手段として、路線バス、タクシーが主に利用されています。路線バスはマカオ半島、タイパ島、コタイ地区、コロアン島の各地に向かう路線があり、運行本数も多く安価です。空港からコタイ地区、タイパ島中心部を経てマカオ半島に至る終夜バスの運航もあります。ただし、エアポートバスではなく一般的なバスで運行しているため、大型スーツケースを運ぶ際は不便です。

タクシーは専用のタクシー乗り場に並んで待ちます。なお、空港からタクシーを利用する場合、5パタカの追加料金が必要で、トランクに荷物を入れる場合も、1個あたり3パタカが上乗せされます。

この他、空港ビル右手にリゾートホテルのシャトルバス乗り場もあります。ただし、空港との間でシャトルバスを運行するホテルは少なく、運行本数や時間もまちまちのため、宿泊するホテルが決まっている場合、あらかじめホテルのウェブサイトで確認してみることをおすすめします。なお、マカオでは「空港」のことを繁体字で「機場（発音：ゲイチョン）」、ポルトガル語で「Aeroporto（発音：アエロポルト）」と表記します。バスの路線案内図やタクシードライバーへ行き先を伝える際の参考にしてください。

バス・タクシーの乗り方＞＞「マカオの交通・空港からのアクセス」


＜DATA＞
■澳門國際機場（Macau International Airport）
住所：Avenida Wai Long, Taipa
TEL：+853-2886-1111
営業時間：24時間
定休日：施設により異なる（空港事態は年中無休）
アクセス：上記記事内参照