海外初進出の老舗天ぷら専門店、天政／マカオ

老舗天ぷらレストラン天政、海外初出店

東京・小川町で1936（昭和11）年に創業したという老舗天ぷらレストランがアルティラマカオ（旧クラウンマカオ）の開業に合わせ、海外初出店を果たしました。日本人の天ぷら専門シェフが日本から空輸した四季折々の新鮮な食材を使い、天ぷらを中心とした本格和食メニューを提供しています。 マカオ店の総料理長を務めるのは東京で10年以上の経験を経てオープン時からマカオ店を任されている野口氏。現在、総勢4名の日本人天ぷらシェフがいるとのこと。店内はオープンキッチンスタイルになっており、天ぷらを調理する様子を目の前で音や香りとともに楽しめます。

営業時間はランチタイム、ディナータイムの2部制。どちらもセットメニュー、アラカルトが用意されています。海外の日本料理、それも天ぷらというと大変敷居が高そうという印象も強いですが、参考までに最も手頃な価格帯のメニューはランチタイムの「かき揚天丼」コースが288パタカ（サービス料10%別）、ディナータイムの「竹」コースが620パタカ（同）と、プチ贅沢の範囲で楽しめる価格設定になっているのが嬉しいところ。

天政マカオ店はお座敷スタイルを導入しており、入口で靴を脱いでから店内に入ります。いざ店内に入ると、まるで日本に舞い戻ってきたのと錯覚するくらい精巧に「和」の雰囲気を再現したインテリアに驚くでしょう。客席に座り、大きな窓から望むマカオの絶景を見て、あらためてマカオに来ていることを実感するといった感じです。

天政は現在日本国内でも東京に2店舗（丸ビル、羽田空港）しか展開してないため、日本からの旅行者にとってもマカオ店の存在は天政の味に触れる良いチャンスかもしれません。また、2013年2月現在、マカオで日本に本拠地を置く本格的和食レストランは3軒のみ。「天政」のほか、スターワールドホテルの「稲ぎく」とホテルオークラマカオの「山里」です。

＜DATA＞
■天政
住所：○仔廣東大馬路新濠鋒11樓（タイパ島）
TEL：+853-8803-6611
営業時間：12:00～14:30／18:00～22:30
アクセス：マカオ半島中心部（セナド広場）からタクシー利用約10分。路線バス「麗景灣酒店」バス停から徒歩3分（セナド広場前から33系統、マカオフェリーターミナルから28A系統で約20分）
（※○は乙と水を組み合わせた繁体字独特の文字）