学費・教育費/学費・教育費の平均データ

世帯年収「減」時代の教育費負担の現状(2ページ目)

長引くデフレの下、世帯年収は下がるばかり。しかし子どもにかかる教育費は減少しているのでしょうか。収入減の厳しい家計から捻出している教育費の負担は増えている、という現実を紹介します。

鈴木 さや子

執筆者:鈴木 さや子

学費・教育費ガイド

  • Comment Page Icon

年収が低い世帯ほど負担が重い傾向に

全体の平均では38.6%という数字だった教育費負担割合ですが、年収階層別にみると、さらに深刻な現状が読み取れます。

■年収階層別在学費用と世帯年収に占める在学費用の割合
年収階層別在学費用と世帯年収に占める割合

[表3]年収が下がると、年収に対する教育費負担の割合はアップ(クリックで拡大)


年収が上がるにつれて、子どもにかかる在学費用は上がっていますが、反対に収入に占める在学費用の割合は下がっていることがわかります。年収200万円以上400万円未満の世帯では、58.4%となんと半分以上の金額が教育費としてあてられています。教育ローンや奨学金を活用しないと、生活に支障が出るのもうなずけます。

実際、本データは教育ローンを利用した世帯が調査の対象ですが、教育ローンと奨学金を両方利用している世帯も少なくありません。教育費の捻出方法の一つに「奨学金を受けている」を選択した割合は、全体の56.6%。親子が連携してお金を工面せざるを得ない現状となっています。

この現状をふまえて、教育費捻出における落とし穴と注意点については、ガイド記事「教育費捻出の実態にみる落とし穴」を参照ください。

【関連記事】
意外とかかる公立小学校のお金
中高一貫校、公立と私立でどのくらい違う?
公立?私立?データに見る進学コース別教育費
【編集部からのお知らせ】
・「家計」について、アンケート(2024/3/31まで)を実施中です!

※抽選で30名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※謝礼付きの限定アンケートやモニター企画に参加が可能になります
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます