映画/口コミでおすすめのドキュメンタリー映画(洋画)

野外フェスのリアリティ溢れるドキュメンタリー映画

ロックを中心とした野外コンサート「ウッドストック・フェスティバル」の模様を記録したドキュメンタリー映画です。「もしかして音楽で世の中を変えられるんじゃないか?」という期待と幻想が混沌さを演出し、この映画の端々に感じられます。主役はミュージシャン達でありつつも、この3日間中に関わった観衆、関係者、及び開場周辺の地域住民の肉声を興味深く取材してるところが、リアリティを加味させています。

投稿記事

観衆、関係者、地域住民の肉声を深く取材した、音楽史で重要な日々の記録
『ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間』

■監督
マイケル・ウォドレー
■主演
ジミ・ヘンドリックス、サンタナ、ジャニス・ジョップリン、ジョー・コッカー、ジョーン・バエズ他

1969年8月15日~17日の3日間、アメリカ、ニューヨーク州ベセルの丘にある農場で開かれた、
ロックを中心とした野外コンサート「ウッドストック・フェスティバル」の模様を記録したドキュメンタリー映画です。

劇場公開自体は70年3月(日本は7月)、60年代のドキュメントとして語る以上、このコンサートが開催された意味は、その後のカルチャーに多大な影響を及ぼしました。
ここに出演が出来なかったローリング・ストーンズは、後に同じような形式で野外コンサートを行った程。(それは「オルタモンドの悲劇」として知られる事になります)

3日間で延べ40万人を動員、殆ど事故もなく終えたコンサート、その背景にはヒッピー文化の主たるテ-マである「ラヴ&ピース」の精神が大きく横たわったからです。ベトナム戦争等の政治的背景もあり「もしかして音楽で世の中を変えられるんじゃないか?」という期待と幻想が混沌さを演出し、
この映画の端々に感じられます。

主役はミュージシャン達でありつつも、この3日間中に関わった観衆、関係者、及び開場周辺の地域住民の肉声を興味深く取材してるところが、リアリティを加味させています。結局音楽で世界を変える事は出来なかったようですが、確実に言えるのは「たった独りの」誰かの人生観は、あっさりと塗り替えるパワーを持っている、その実証をしてくれた音楽史で重要な日々の記録です。


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