スキンケア/スキンケアの基礎知識

ガイドの考える、正しい洗顔法(2ページ目)

スキンケアの基本中の基本である洗顔。毎日の洗顔が知らず知らずのうちに、肌に悪影響を与えることもあります。今回は、ガイドお薦めの洗顔法をご紹介します。自分の洗顔法を見直す機会にしていただけたらと思います。

吉田 貴子

執筆者:吉田 貴子

スキンケアガイド

洗顔をする際の4つのポイント

1.洗顔は手で行うか、または布やブラシで行うか

答えは迷わず、「手」です。手の表面には無数の神経があり感覚が敏感なので、微妙な力加減で洗顔するのに適しています。布やブラシなどを使うと、微妙な調整が出来ないだけではなく、デリケートな顔の皮膚を傷つけてしまう恐れもあります。

2.洗顔の際の手の動き

基本は簡単、「手の平を顔の皮膚から少し浮かせる」、そして「円を描くように動かす」です。

手と顔の皮膚の間にスペースを作ることがとても重要です。手の平を動かすことにより、泡がスポンジの様な効果を発揮し、その圧力で汚れを優しく浮かせて落とすことができるのです。

手を動かす際に描く円の大きさは、部分によって変えてください。頬は大きめ、小鼻のわきは小さめ、といった感じです。特に、皮膚の薄いまぶたは軽く、皮脂や化粧品が溜まりやすく、汚れが落ちにくい小鼻の付け根は丁寧に洗ってください。

手の平を顔に押し付けて洗うとどうなるか。こする動作により皮膚が刺激を受け、少なからず傷付き、洗顔料の悪影響も加わりやすくなります。汚れを落とそうとするばかりに、ついゴシゴシしてしまいがちです。韓国で人気の垢すりのように、取るべきではない垢(角質)も取り除いてしまわないよう気をつけましょう。

3.「たくさんの泡で洗顔する」ということ

正しい洗顔法

たくさんの泡で洗顔を

こんもりとしたたくさんの泡で洗顔する。ということが今や洗顔における常識となっています。「よく泡立たせる」ことにより、前述した「手の平を顔の皮膚から少し浮かせる」洗顔が容易になります。強く押し付けると、せっかくの泡も手の平の外へと逃げてしまいますから。

泡を動かすことには、さらに重要な目的があります。それは、泡の中に出来る対流により毛穴の入口の汚れを奥に押し込めず、掻き出してくれるということです。

泡立たせるためにはコツが必要で、ある程度時間も必要です。上手く泡立たせることが出来ない方、それに費やす時間の無い方には泡立てネットが便利です。使用する際は、毎回清潔な状態で使用してください。それも出来ない方には、少ない泡でも良いので、必ず少し浮かせて洗ってください。

4.洗浄剤によるトラブル

洗浄剤、特にデリケートな部位である顔を洗う洗顔料においては、皮膚のかぶれというトラブルが付き物です。その際に、主成分である界面活性剤が悪者扱いされることが多々ありますが、一概にそうとは言えません。正しい洗顔をしていれば、実際には界面活性剤によってトラブルが起こることはありません。また、過度な使用によるつっぱり感、乾燥感、赤みなどの一次刺激反応も回避できます。一方、添加物として配合されている香料、防腐剤などはアレルギーを起こす原因物質として報告されており、界面活性剤よりよっぽど注意する必要がある成分なのです。

最後に改めて、「正しい洗顔」とは・・・

皮膚科医10人に「正しい洗顔法とは?」と問いかければ、全員が全く同じ答えということはあり得ず、それぞれに意見があるものです。それと同様に、読者の方々も自分流の洗顔法をお持ちだと思います。今回ご紹介した内容は、そのお気に入りの方法を否定している訳ではありません。

ガイドが様々な情報や見解に基づき、日頃実践している洗顔法をご紹介しました。読者の方々の洗顔を今一度見直す機会となり、肌トラブルを未然に防ぐことが出来たら嬉しく思います。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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