洗顔をする際の4つのポイント
1.洗顔は手で行うか、または布やブラシで行うか答えは迷わず、「手」です。手の表面には無数の神経があり感覚が敏感なので、微妙な力加減で洗顔するのに適しています。布やブラシなどを使うと、微妙な調整が出来ないだけではなく、デリケートな顔の皮膚を傷つけてしまう恐れもあります。
2.洗顔の際の手の動き
基本は簡単、「手の平を顔の皮膚から少し浮かせる」、そして「円を描くように動かす」です。
手と顔の皮膚の間にスペースを作ることがとても重要です。手の平を動かすことにより、泡がスポンジの様な効果を発揮し、その圧力で汚れを優しく浮かせて落とすことができるのです。
手を動かす際に描く円の大きさは、部分によって変えてください。頬は大きめ、小鼻のわきは小さめ、といった感じです。特に、皮膚の薄いまぶたは軽く、皮脂や化粧品が溜まりやすく、汚れが落ちにくい小鼻の付け根は丁寧に洗ってください。
手の平を顔に押し付けて洗うとどうなるか。こする動作により皮膚が刺激を受け、少なからず傷付き、洗顔料の悪影響も加わりやすくなります。汚れを落とそうとするばかりに、ついゴシゴシしてしまいがちです。韓国で人気の垢すりのように、取るべきではない垢(角質)も取り除いてしまわないよう気をつけましょう。
3.「たくさんの泡で洗顔する」ということ
たくさんの泡で洗顔を
泡を動かすことには、さらに重要な目的があります。それは、泡の中に出来る対流により毛穴の入口の汚れを奥に押し込めず、掻き出してくれるということです。
泡立たせるためにはコツが必要で、ある程度時間も必要です。上手く泡立たせることが出来ない方、それに費やす時間の無い方には泡立てネットが便利です。使用する際は、毎回清潔な状態で使用してください。それも出来ない方には、少ない泡でも良いので、必ず少し浮かせて洗ってください。
4.洗浄剤によるトラブル
洗浄剤、特にデリケートな部位である顔を洗う洗顔料においては、皮膚のかぶれというトラブルが付き物です。その際に、主成分である界面活性剤が悪者扱いされることが多々ありますが、一概にそうとは言えません。正しい洗顔をしていれば、実際には界面活性剤によってトラブルが起こることはありません。また、過度な使用によるつっぱり感、乾燥感、赤みなどの一次刺激反応も回避できます。一方、添加物として配合されている香料、防腐剤などはアレルギーを起こす原因物質として報告されており、界面活性剤よりよっぽど注意する必要がある成分なのです。
最後に改めて、「正しい洗顔」とは・・・
皮膚科医10人に「正しい洗顔法とは?」と問いかければ、全員が全く同じ答えということはあり得ず、それぞれに意見があるものです。それと同様に、読者の方々も自分流の洗顔法をお持ちだと思います。今回ご紹介した内容は、そのお気に入りの方法を否定している訳ではありません。ガイドが様々な情報や見解に基づき、日頃実践している洗顔法をご紹介しました。読者の方々の洗顔を今一度見直す機会となり、肌トラブルを未然に防ぐことが出来たら嬉しく思います。