各年度の消化試合

前記に例として出した平成24年度を含めた、過去5年分の消化試合は次のようになっています。

【消化試合】(平成24年度~平成20年度)

司法書士試験・消化試合

司法書士試験・消化試合


※平成20年度までは記述の配点が52点であり総合点が262点でしたが、平成21年度以降は記述の配点が70点となり総合点が280点となっています。


消化試合は結果論?

消化試合というものがあるということは、おわかり頂けたと思います。しかし、おそらく「それって結果論じゃないの?」「それを知っていて何になるの?」といった疑問が湧いた方がいらっしゃると思います。

まず、「それって結果論じゃないの?」という疑問ですが、そのとおりです。消化試合とは結果論であり、事前に「何問(何点)以上は消化試合である」と言うことはできません。しかし、それを言えば、基準点も「結果論」です。事前に「何問(何点)が基準点である」と言うことはできません。ですが、過去の基準点を参考に対策を立てます。よって、消化試合が結果論であったとしても、過去の消化試合を参考に対策を立てることは、基準点に対する対策と同様に行うべきことなのです。

では、どのような対策を立てることができるのでしょうか。それが、2つ目の「それを知っていて何になるの?」という疑問に対する答えです。消化試合を活かすべき点は、時間配分です。


消化試合から考える時間配分

午前の部は、択一を解くことしかすることがありませんし、上記の表を見て頂くとわかるとおり、午前の消化試合はわずか(平成21年度にいたっては「なし」)ですので、消化試合を活かすことはできません。
それに対して、午後の部は消化試合が重要となってきます。表をご覧頂くとわかるとおり、多くの年度の午後択一において、「32問以上」は合否と関係のない消化試合となっています。つまり、午後択一において、30問台の戦いは趣味の世界であることが多いのです。「午後択一は高得点を取っても意味がない」ということは、必ず頭に入れておいて下さい。

これを午後の部の時間配分に活かす必要があります。つまり、午後択一は30問台の戦いをしても意味がないわけですから、択一に時間を使いすぎず、記述に時間を回すべきなのです。

午後の部の時間配分は大きく合否を左右します。にもかかわらず、この消化試合の存在を知らず、たとえば次のような点数となる方がいらっしゃいます。

午後択一:33問正解(解答時間“90分”)
記述:足切り(解答時間“90分”)


択一に時間を使いすぎ、記述に時間を回せなかったため、記述で足切りにあってしまうというパターンです。択一で33問も取る必要はないのです。28問や29問で全く問題ないので、択一の解答時間は70分程度に抑え、記述に時間を回すべきなのです。

この消化試合は、司法書士試験において、午後の部の時間配分の“肝”となりますので、強く意識しておいて下さい。


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