希少性の高いコンパクトFRクーペ
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はBMW1シリーズクーペ(現行)をご紹介したいと思います。ハッチバックの1シリーズのロングノーズはそのままに、クーペボディにしたれられた1シリーズクーペ。135iはスポーツサスペンションや専用アルミニウムなどMスポーツパッケージが標準で装備されます
1シリーズクーペは、BMWが名車2002の再来だと謳うように、コンパクトなFR(フロントエンジン・リア駆動)クーペのスタイルで2008年2月に登場しました。すでに5年が経過し、後継モデルにあたる2シリーズ登場も間もなくのようですが、コンパクトFRクーペの希少性は、これからも変わることはありません。
コンパクトFRクーペといえば、2012年にトヨタとスバルが販売した86/BRZがあります。しかし久々の国産コンパクトFRスポーツカーとして人気を博していることもあり、またデビューからほとんど時間が経っていないため、中古車価格はかなり高め。新車とほとんど変わりません。
例えば原稿執筆時点での86の最安値は190万円。新車時価格199万円の最廉価グレードRCです。走行距離は0.8万kmとほとんど新車なみのコンディションですが、しかしわずか9万円しか値落ちしていないのなら、私なら新車が欲しくなります。
ラゲージの容量はハッチバックよりも40L拡大し370Lに。開口部も大きいので使いやすくなっています。後席を倒せば最大815リッターまで容量を拡大できます。またラゲージ内には12V電源も備わっています
またメルセデス・ベンツがCクラスクーペを2011年に発売していますが、最安値はまだ319.9万円(2012年式/0.1万km/修復歴なし)。さらにこの3台中サイズは最も大きく、全長はCクラスセダンと同じ4640mm(C250)です。ちなみに86の全長は4240mm、1シリーズは4370mm。
さて1シリーズクーペの中古車価格を見てみましょう。最安値は120i(2010年式/3.2万km/修復歴なし)の159.8万円、135iは229.9万円(2008年式/3.4万km/修復歴なし)です。120iの新車時価格は385万円、135iは549万円ですから、どちらも新車時の半額以下です。
もちろん86/BRZは水平対向4気筒エンジンなど、それはそれで魅力があるわけですが、中古車においてはやはり1シリーズクーペのおいしさが際立ちます。
しかも、個人的には3Lの直6ツインターボエンジンを搭載した135iが半額以下になっていることが、なんとも魅力的。
このようにコンパクトFRクーペの1シリーズクーペがおいしくなっているわけですが、その魅力を次ページ以降でさらに詳しく見ていきましょう。