いまや希少になったシルキーシックス搭載車

2008年2月に登場した際、1シリーズクーペは件の3Lの直6ツインターボエンジンを搭載した135iのみでした。
1シリーズクーペundefinedインパネ

135iではMスポーツパッケージのレザーステアリングが奢られたインテリア。またiドライブ、HDDナビやバックミラーに内蔵型のETCは標準装備となります。


このエンジン、当時は3シリーズ(セダン/ツーリング/クーペ/カブリオレ)の335iに搭載されていたもの。それを1まわり小さい1シリーズクーペに載っけてしまったというだけで、もうワクワクします。

さらに、このエンジンにMTを用意したのはこの1シリーズクーペだけ。3シリーズにはないのです。最高出力306馬力/5800rpm、最大トルク400Nm/1300-5000rpmをこの車だけが6速MTで味わえるというわけです。

もちろん、逆にいえば3シリーズはみなATですから、135iも6ATで十分楽しめます。ATであろうと1300-5000rpmという幅広い回転域で最大トルクを発生してくれるため、どこでアクセルを踏んでも強烈な加速が体感できます。
1シリーズクーペundefinedシート

135iでは本革シートが標準装備。シートヒーターも備わっています。120iもフロント電動シートは標準。後席は十分ではないものの大人も座れます。


その後2010年5月には2Lの直4エンジンを搭載した120iが追加されるとともに、135iのツインターボが「ツインパワー」というシングルターボ(ややこしい)に変更されます。最高出力や最大トルクの値は従来同様ですが、燃費は約15%も改善されたといいます。

さらに見逃せないのが、この時135iの6ATは7速DCT(ダブルクラッチトランスミッション)へと切り替わっています。マニュアルミッションを2ペダル化し、かつダブルクラッチでレースカーのような素早いギアチェンジを可能としたミッションです。

135iの7速DCTモデルは、原稿執筆時点で見つけることは出来ませんでしたが、いずれにせよ後期モデルですから新車時価格の半額以下になるのはまだまだ先。やはりおいしいのは、ツインターボものです。

だいたいBMWの直6は、昔は「シルキーシックス」なんて呼ばれるほど、絹のように滑らかにふけ上がり、ファンを魅了したものですが、現行3シリーズではわずかにアクティブハイブリッド3に、モーターと組み合わされて載っているだけです。

現行3シリーズは直4ターボが主流。燃費を考えれば当然の成り行きですが、だからこそ直6は希少価値があるというわけ。しかも前述のようにMTで回せるなんて、135iはかなり貴重な存在なのです。

別に私は懐古主義者ではありませんが、一世を風靡したBMWのシルキーシックスを知らないなんて、やはりもったいないと思うのです。しかも86よりおいしいコンパクトFRクーペで乗れるなんて。

ちなみに個人的には135iの6ATモデルがオススメ。MTより安いし、その割に十二分にこのエンジンを楽しめます。

2シリーズに直6が載るかどうかは知りませんが、例え載ったとしても、おいしくなるのはまだ随分先の話。だとしたら、走行距離が少なめながら新車時の半額以下である135i、今かなりおいしいのではないでしょうか。

このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。

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