【ワサビ】豆腐と同時接種で育毛効果あり
ワサビは鮫皮のおろし器でおろすことがポイント
私たちは、本ワサビ(日本ワサビ)の辛味成分のひとつ、「6-MS芥子油(からしゆ)」に注目。調べたところ、知覚神経を刺激する作用を持っていることを突き止めました。
そこで実験を開始。1日に本ワサビ3.5グラムに含まれている辛味成分と豆腐半丁(200グラム)分の大豆イソフラボンを6ヵ月にわたって薄毛男性12名に摂取してもらったのです。その結果、75%に育毛効果が認められました。
トウガラシのカプサイシンと大豆のイソフラボンを同時に摂取するための簡単レシピとして、私は「発毛・育毛を促す!男の簡単「辛ウマ」料理」で、キムチを載せた韓国風冷奴などを提案しました。ワサビにも育毛効果があるのですから、たまにはワサビと豆腐のシンプルなジャパニーズ冷奴もいいかもしれません。
ただし、注意点がひとつ。先述した知覚神経を刺激する6-MS芥子油は、鮫皮などでおろした時にできる成分です。したがって、冷奴に載せるワサビはチューブ製品などではなく、本ワサビを買ってきて、それを鮫皮のおろし器でおろしたものを使うようにしてください。
そして、おろした後は30秒から3分以内に食べるようにしましょう。素早く摂取することが最も理想的に知覚神経を刺激し、育毛効果に結びつきやすいことが判明しています。
【ショウガ】主要成分の一つ、ジンゲロールが効く
ショウガは紅茶に入れると手軽に飲めます
ショウガを摂取するとなぜ身体が温まるのでしょうか。そのカギを握るのが、生のショウガに多い「ジンゲロール」という成分です。これが加熱されると、その大部分が「ショウガオール」という成分に変わります。このショウガオールが身体を温め、エネルギー消費を促進してくれるのです。
抜け毛・薄毛予防に効果があるIGF-1は、ショウガオールの効能と同様に、身体の熱産生を引き起こすタンパク質を増やす性質があります。したがって、ショウガの成分はIGF-1を増やし、身体の熱産生を引き起こしている可能性があります。
事実、実験を行ったところ、ジンゲロールには知覚神経を刺激する作用があり、全身のIGF-1を増やすことが判明しました。
というわけで、ショウガレシピにもぜひ挑戦してください。例えば、ショウガの入ったハチミツをトーストに塗る、紅茶にすりおろして入れる、あるいは豚肉のショウガ焼きなどもいいかもしれません。
ニンニク、ワサビ、ショウガというおなじみの刺激物もトウガラシ同様、育毛に効果あり! 積極的に摂取して、バリエーション豊かな食事を楽しみながら、抜け毛・薄毛予防に取り組みましょう。