日本酒/おすすめの日本酒

ますます注目度アップの獺祭/旭酒造(山口)を訪ねる(4ページ目)

「獺祭」の勢いが止まらない。じり貧の日本酒業界にあって急激な右肩上がりを示す注目メーカー。毎年行われる「東京獺祭の会」に参加し、山口県のお蔵と東京京橋にオープンしたBarに伺い、人気の秘密を探ってみた。

友田 晶子

執筆者:友田 晶子

日本酒・焼酎ガイド


獺祭のその先とは……

居酒屋

山口市内で獺祭と白身魚のお造り。フグもいい。

先日発表された売上推移は、平成19年度で7億4000万円、純利益6000万円。平成23年度で25億1000万円、純利益3億2000万円。純利益は5年で5倍強の成長である。こう書いては申し訳ないがジリ貧の日本酒業界においてこの数字である。酒類業界関係者は「2割3分とは本来米のまわり23%を削るという意味。まったく反対のことをしている」とか「あそこまで削れば麹が繁殖しないので味がしない」とか「製法を聞きに来ないから教えない」などとおっしゃる人もいる。それは正しいのだろう。しかし、消費者はそんな切り口どうでもいい。時代に合った味わいとスタイリングでおしゃれに楽しめればいいのだ。だからこそ売れている。「その先へ」もスペック未公表。これは企業秘密ということもあるだあろうがお客様にとってスペックは大して重要ではないからでもあるという。

東京獺祭の会

東京獺祭の会にてご挨拶される桜井社長

ただ、高品質の山田錦は不足気味だ。獺祭が四季醸造(年に4回酒を造ること、通常は年に1回)に拍車をかけ製造量をあげていけば、この先さらに山田の不足と価格高騰となる。これで他の蔵が困るということはあり得るだろう。
現社長が蔵に戻り3代目社長に就任した昭和59年、蔵は廃業寸前だった話は知られたところ。山の中の小さな蔵が目指す「その先」は、さてどこなのだろうか。
【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場で人気の日本酒を見るAmazon で人気の日本酒を見る
【編集部からのお知らせ】
・「都道府県のイメージ」について、アンケート(2024/5/31まで)を実施中です!(目安所要時間5分)

※抽選で30名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※回答上限に達し次第、予定より早く回答を締め切る場合があります
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます