日本には日本向けのXbox Oneを

Halo

Xboxの代名詞、Haloシリーズですら、日本ではキラータイトルになり得ません。(イラスト 橋本モチチ)

日本では流行っていませんが、Kinectは素晴らしいシステムです。ゲームにあまり詳しく無い人なら、Kinectの前で少し動いてみただけで、ビックリすることでしょう。キャラクターが自分の分身のように動いてくれて、誰でも簡単に遊べます。ダンスゲームは、Kinectによって全く別の次元に進みました。1人プレイをしている時に、誰かが横に来るだけで2人プレイになる、こんな些細なことにも未来を感じてしまいます。

ただし、日本におけるXbox360では、Kinectを大プッシュし、Kinectを遊べるキャラバンカーまで用意して全国を回りましたが、ファミリーユーザーは捕まえることができず、むしろKinectをプッシュすることにリソースを割いた分、既存ユーザーへの盛り上がりが作りにくくなったという手痛い失敗もあります。Xboxというブランドはまったくファミリーユーザーに対する認知を獲得していないですし、既存ユーザーからKinectは求められていなかった、という状況は、現実として認識する必要があります。

この市場の状況は、Kinectが普及しないことを確認するまでもなく、多くのゲーム業界関係者が予想していたでしょうし、ゲームユーザーも予想していたでしょう。でも、Xbox 360は北米主導の戦略の中、Kinectをプッシュし続ける方針を取りました。日本でのXboxブランドが普及しない決定的な理由は、ハードやソフトの質の問題ではなく、北米主導の方針が日本の市場とマッチしていないことにあります。

Wiiが海外でヒットしたJUST DANCE Wiiというダンスゲームを日本でもヒットさせていますが、徹底的にローカライズを施し、AKB48やEXILE、モーニング娘。など、日本で人気のアーティストの楽曲を前面に押し出すことで成功しました。それぐらいのことをしなければ日本でヒットさせるのは難しい、ということかもしれません。

これはいわゆるゲーマー向けのタイトルに関しても同様のことが言えます。世界で売れているタイトルではなく、日本の市場で刺さるキラータイトルを用意しなければ、今のXbox 360の状態から言って、Xbox Oneが成功するのは相当に困難でしょう。

Xbox Oneの日本市場に関する大きな課題はローカライズです。それは、単に言語の翻訳という意味ではなく、日本という地域の特性に合わせた戦略、日本市場にあわせたコンテンツ、日本市場にあわせたサービスをどれだけ投入することができるかが、重要になりそうです。初代Xbox、Xbox360ときて、3度目の正直です。今度こそ、日本でも盛り上がって欲しいですね。

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