1年先行。しかし他機種発売と同時に追い抜かれる

次世代ゲーム機徒競走の図
皮肉なことに、発売の遅い順にWii、PS3、Xbox360と売上げを伸ばしています。
次世代ゲーム機で最も人気のあるハードはどれかとたずねられれば、CMでも早々と150万台突破を宣言した任天堂のWiiで間違いないでしょう。では逆に、一番人気の無いハードはどれでしょうか? 販売台数で見た場合に、それはマイクロフト(以下MS)のXbox360であると言わざるを得ません。2005年12月10日に発売したXbox360の2007年2月現在の販売数は30万台強。WiiやPLAYSTATION3(以下PS3)に約1年先行しているにも関わらず、両者にあっという間に抜かれてしまっているのです。ちなみに全世界では、1年先行の利をしっかりと活かし、2006年末の時点で1000万台の出荷を達成しています。勿論、WiiにもPS3にも抜かれていません。

どうしてこのような結果になっているのでしょうか? ソフトが少ないから? いいえ、ソフトは最も充実しています。 本体が高いから? とんでもない、ハードの値段も他のハードと比べて決して高くはありません。 じゃあサービスが悪い? XboxLiveは次世代機No.1とも言える充実したオンラインサービスです。魅力満点のXbox360が何故売れないのか、そしてどうやったら売れるのか、考えてみたいと思います。

つまずいてしまったはじめの一歩

新しいハードというものは、スタートダッシュが非常に重要になります。これは、ゲームハードというものがどういう風に売れていくかという話に関係があるのですが、そもそもユーザーは面白いソフトがあるから新しいゲームハードを買います。しかし、ソフトを作るメーカーからすると、ユーザーをたくさん持っているハードにゲームを供給したい。これはニワトリが先かタマゴが先かという話で、先にどちらかを増やさなければ上手く回らないんですね。ですから、話題性もあるスタートの時に、大きく売れるかどうかが非常に重要になるのです。

Xbox360の初週売り上げは約6万台。Wiiの約37万台とは比べ物になりませんし、生産の遅れで極端な品薄状態だったPS3の約9万台と比べても、まだ寂しい数字です。このような状態になってしまったことのひとつに発売時期があげられるのではないでしょうか。ライバル他社に1年先行することは、普通であれば有利と考えるべきでしょう。実際、北米では先行の利が生きています。しかし、それはXboxというブランドがある程度認知されているという条件があってこそです。日本において、初代Xboxの販売台数は約50万台程度。同時期の主流ハードであるPlaystation2は出荷ベースで2000万台をゆうに突破しているわけですから、如何に少ないかが分かると思います。

つまり、日本においてはXboxというブランドは、極一部のゲームに詳しい人間以外には、ほとんど認知されていないのです。そういった中、先行して発売するというのは、話題性を確保するという点においてかなりマイナスだったかもしれません。発売日にXbox360を買ってくれそうないわゆるゲーマーと呼ばれる層の人たちも、PS3やWiiが出ない状態で、ひとまず様子見という人が多かったのではないでしょうか。

とはいうものの、MSも手をこまねいているわけではありません。CMやソフト展開など、様々な手をうっていきます。