メキシコシティを優雅に自転車散歩!
セントロ地区のアラメダ公園にあるステーション
政府が開発したレンタサイクルシステム、エコビシーとは?
自転車専用道路も増えて、利用者にとって快適な環境が整いつつある
エコビシーの利用範囲のなかには、旅行者がよく訪れる地区も含まれています。世界遺産に登録されるダウンタウンのセントロ地区、国立人類学博物館や美術館が集まるチャプルテペック公園、日本大使館や日系旅行会社もあるオフィス街のレフォルマ通り周辺、オシャレなカフェやショップが並ぶローマ、コンデサ地区、高級ショッピングエリアのポランコ地区を含む16行政区22平方キロメートルにわたる範囲をカバーし、常時4000台の自転車を保有しています。
エコビシーの手続き方法
エコビシーには在住者向けの1年契約と、短期滞在者向けの短期間契約の2タイプがあります。いままでエコビシーは年間契約しかできなかったのですが、2013年より、1日、3日、1週間の貸し出しを開始し、旅行者に好評です。短期契約の料金は、1日90メキシコペソ、3日180メキシコペソ、1週間300メキシコペソ。利用するには、エコビシーのオフィスに行き、手続きをします。必要なのはパスポート(もしくは移民局の滞在許可証か国際免許証などの身分証明書)とそのコピー、本人名義のクレジットカード(VISAかマスター)です。利用料はクレジットカードでの支払いのみになり、現金での支払いはできません。申し込み書に記入し、クレジットカードが問題なく使えるか確認がとれたら、エコビシーを利用するための専用ICカードが渡されます。登録から48時間後には、利用したいエコビシーのステーションで自転車を使用できます。
また、使用開始時に補償(保険)として5000メキシコペソがクレジットカードから引き落とされますが、自転車を無事に戻し、契約が終了すれば、そこから自転車利用料金を引いた額が返済されるようになっています。
滞在者向けの1年契約の料金は400メキシコペソとお得で保険の5000メキシコペソが不要ですが、手続きにはメキシコ国内で作ったクレジットカード(VISAかマスター)が必要になります。
以上は2013年5月25日現在の情報なので、最新情報や詳細は公式ホームページか、エコビシーのオフィスで確認してください。
<DATA>
■ECOBICI (エコビシー)
営業時間(下記3オフィスとも):月~金曜9:00 ~18:00 、土曜10:00~14:00
TEL:5005-2424(コールセンター代表)
<エコビシーのオフィス3カ所>
■サンラファエル地区
住所:José Rosas Moreno 152B Col. San Rafael.
アクセス:メトロブス Reforma(レフォルマ)駅より西へ4ブロック
■コンデサ地区
住所:Nuevo León 78, Col. Condesa
アクセス:Parque España(エスパーニャ公園)から南へ2ブロック
■ポランコ地区
住所:Plaza Masarik ショッピングセンター内 Lafontaine casi esquina Presidente Masarik, Col. Polanco
アクセス:メトロ(地下鉄)Polanco(ポランコ)駅から西へ8ブロック
エコビシーの利用方法
エコビシーのステーション。赤丸で示した位置にカードをかざす
サドルはレバーで好みの高さに調節可能
自転車利用後、ステーションに戻した際に、ランプが赤く点灯するのを確認し、必ずICカードをステーションのタッチパネルにかざします。そこで、「 la bici ha sido devuelta correctamente(自転車は確かに返却されました)」という表示が出たらOK。もし、その表示が出なかったら自転車が正確に返却されていないことになるので、すぐにコールセンター(5005-2424)へ電話しましょう。
エコビシーの利用時間は毎日朝6時から深夜0時30分まで。1回の利用につき45分まで乗車でき、45分過ぎると1分ごとに10メキシコペソの超過料金がとられるので注意が必要です。ただ300mおきにステーションがあるので、目的地の途中で自転車をステーションに返却し、新たに自転車をピックアップして乗り継ぐようにすれば、超過料金の心配はありません。
メキシコシティでは毎週日曜日に目抜き通り25km以上を車両通行止めにしてサイクリングロードにしたり、自転車専用道路も増えました。毎月いたるところでメキシコシティ政府環境局主催のサイクリングイベントが開催され、車優先社会だったメキシコシティにも自転車人口がずいぶん増えています。とはいえ、メキシコの車の交通マナーは悪いので、くれぐれも気をつけてサイクリングを楽しみましょう。
こちらも参考に>>>メキシコシティ環境局のサイクリング促進ページ