「レット・ザ・サンシャイン・イン」では皆クレイジーに!
ウーフ役のジェイソン
メリッサ へえ。劇場に来る時にぜひ身につけてきてほしいな。
ブライアン そうそう。アメリカでは観客の皆さんがヒッピーの格好して観に来るよ。ヘッドバンドをしたり、髪に花をつけたり、ヒッピー風のドレスを着たり。
メアリー ライブを観に行く感覚で来てほしいな。とてもExciting!!ノリノリになれるから。
————好きな場面や歌を教えて。
トライブが反戦を訴える。
ブライアン 僕は最後、全員で「レット・ザ・サンシャイン・イン」を歌うところ。シンプルだけど力のある瞬間。トライブで叫びを上げて、全力を込める。皆が訴える姿が美しいよ。その一員として参加できることを誇りに思う瞬間だ。
メアリー 私もブライアンと同じ、「レット・ザ・サンシャイン・イン」よ。キャストもバンドもクレイジー!(笑)。皆踊りまくって、物語の旅の最後では観客と通じ合えるし。
メリッサ 私は「ウォーキング・イン・スペース」。この曲は『ヘアー』の3つのテーマ、ドラッグ、ベトナム戦争、お互いに愛し合い自分のあるがままの素晴らしさを受け入れること。たとえ疲れている時でも、この歌になると背筋が伸びる。照明もきれいで特別なナンバーだと思います。
ダニエル 私は皆が話したどのシーンも好きだけど、つけ加えるなら「ビー・イン」。徴兵の令状を焼き捨てなさい、無実の人を殺すなんてやめなさい、と主張するシーン。ダンスが力強いし、叫んだり泣いたりと情熱的。1回1回が違うんだよ。
髪型は今でも自己表現のひとつ
————『ヘアー』というタイトルの通り、作品の中では髪の毛が象徴的に使われているのが面白いわね。ジーニー役のメリッサ
メリッサ アメリカでは英語のフレーズで、女の子が「今日はbad hairなの」と言うフェミニンな表現があるわ。まず朝、顔を見たら髪を見られるというのは常識よね。だから髪で自分を自己表現する。
ブライアン 60年代、特に男性の長髪は受け入れられない時代だった。つまり『ヘアー』の中の長髪は反抗の象徴。長髪という旗を振って、彼らは訴えていた。あるがままの自分でいたいというアピールだと思う。
ダニエル 60年代、黒人の女性が髪型を自然のままに大きくしていると、反戦派だと思われていたの。今でも自然なままの大きな髪型でいると、自由という表現につながっている気がするな。